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ニュース報道の心

2020年9月18日(金)総理交代 日米とも「政治の秋」に 岸本 好正

 あっと驚くようなサプライズはなく、手堅い布陣でした。安倍総理の突然の退陣、7年8カ月ぶりの総理交代に伴って発足した菅義偉内閣です。17日夜、組閣関連の膨大な記事をさばきながら日経電子版と紙面の編集作業の真っ最中にスタジオに駆けつけた、日経の大場俊介政治部副部長は「日経プラス10」で、次のように解説しました。


 「安定優先と実務重視。派閥の推薦は受けないと言いながら、各派の規模にほぼ見合った配分。総裁選で菅氏と争った岸田派、石破派からも起用した。結果として『挙党体制』になっている」


 2週間前のこのメルマガで私は「多くの派閥が菅氏支持でまとまったように見える裏で『安倍1強』の下で長年隠れていた『しがらみ』や対立の構図が早くも頭をのぞかせています」と書きました。菅総理の最初の仕事といえる組閣の結果は、無派閥の大臣を減らしたうえで自民党の7派閥すべてに閣僚を配置する一方、各派が大臣のイスを待望する議員を抱えるなか、初入閣は少なめにして前内閣から横すべりを含め半数以上の11人が残留。派閥に配慮しながらも「言いなり」という印象を与えない人事でした。


 ただ、政界では解散風が吹き荒れています。17日のオンエアでは「支持率は相当いい数字が出るでしょう」(芹川洋一日本経済新聞社論説フェロー)「野党の選挙準備も進んでいない。いまのうちに早く解散してほしいというのが議員側の本音」(大場副部長)という指摘でした。一部であった「来月25日総選挙」の線はなくなったものの、年内の可能性は十分あるということでした。


 来週は9月も下旬に入ります。菅新政権のインパクトは。11月に迫ったアメリカ大統領選挙の情勢は。日米とも大きな政治の節目を迎えたこの秋、「日経プラス10」はタイムリーな特集などでしっかりと掘り下げて見ていきます。

日経プラス10キャスター
岸本好正

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