昭和生まれで未だにバブル全盛期の"栄華"を回顧してしまうバブル世代。そのバブル世代の車好きにとって、マニュアルシフトを備えたスポーツカーはある種の「憧れの存在」です。
世のトレンドは「電動車」「自動運転」「MaaS(マース)」......。車は物凄いスピードで進化を続けていますが、その一方で、アナログな車に熱い視線を送るマニアの数が増えているようです。
輸入スポーツカーを扱う、ある中古車ディーラーで話を聞いてみるとマニュアル車に対する引き合いは相当なもので、オートマ車やF1譲りのセミ・オートマ車(DCTなど)の人気を凌ぐケースがほとんど。本来価格が安いはずのマニュアル車(新車価格比)の方が逆に高値で取引されているということです。
「単にマニュアル車は台数が少ないから、人気を集めているだけでは」とも考えられますが、もしかしたら、すべてを車に任せることを「是」とする今の風潮に違和感を抱く車好きがじわり増えているのかもしれません。
日経プラス10プロデューサー
影山秀伸
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