密林の湿地帯を蛇行して流れる、全長1126キロのセピック川。
その川の流域には、今なお200を超える部族が、太古からの
独特の生活様式と精霊信仰を受け継いで暮らしている。
土着信仰が根強く残る、セピック川流域中の最大の象徴は、
精霊をまつる神聖な家「ハウスタンバラン」。
祖先の霊や自然界の精霊は、全てこの建物に降臨すると
信じられている。
また、彫刻の技術に長けた村人たちが作る、
厚い板にレリーフで描かれたストーリーボードや、
仮面や絵画がユニークなセピックアートなどは、
どれも土着信仰に基づく独創的な原始美術で、
独特の文化と習慣が息づいていることがわかる。
セピック川流域は、あたかも時を止めてしまったかのような
原始の芸術を継承する貴重な地域。
魂を宿した本物のアート(原始美術)を求め、
広大な湿地帯を蛇行するセピック川流域をカヌーで探索する。 |