番組表

おとなの旅

2015.01.26

山形県 銀山温泉


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今回の旅の宿は、「旅館 古山閣(こざんかく)」。宿を訪れると、左官職人の技が目をひきます。正面の壁を色鮮やかに飾っているのは、「こて絵」。左官職人が壁を塗る時に使うこてで、漆喰を立体的に盛り上げて作る装飾画です。

絵の題材は、縁起物や地元の年中行事などです。大正4年に建てられた宿の館内は、往時の面影を残す、時が止まったかのような空間です。宿のこの地での歩みは、実に江戸時代にまで遡ります。

館内の壁はその歴史を偲ばせます。加賀藩前田家を象徴する群青色と、べんがら色が塗られているのです。客室の、べんがら色の壁の上には、折り上げ格天井が施されています。位の高い人が利用する部屋で見られる、格式の高さを表す造りです。

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温泉街で最も歴史のある宿、「古山閣」の湯は、源泉掛け流しです。露天風呂の湯船に浸かり、雪で凍てつく寒さを忘れます。湯浴みの後、夕食は部屋で楽しみます。地元の食材を使った料理で一番のおススメは、温泉で尾花沢牛を蒸し上げた、温泉蒸しです。

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尾花沢牛の極上とされる、「雪降り和牛」。サシがきめ細かく、口の中で粉雪のように柔らかです。山形名物の芋煮も並び、旬の素朴な味を楽しめます。

夜を迎え、温泉街は、幻想的な世界へと様変わります。

「柔らかな光が包む雪景色」。
川沿いに並ぶガス灯に、灯が灯されました。大正時代にあったものを復元したガス灯が、柔らかな光を放ち、雪景色の街を静かに包み込みます――

設置されているガス灯の数は、10基。決して多くはないもののほのかな光がより一層郷愁を誘います。大正時代の宿が軒を連ね、面影を残す、尾花沢「銀山温泉」。ガス灯の灯が灯る大正浪漫の温泉街へ、出かけてみませんか?

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