日経おとなのOFF
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おとなの上級みやげ 喜ばれるお土産に秘められた歴史やこだわりのエピソードを紐解く
2015.03.18
角八本店 みかん大福
餅生地は、白くてキメが細かい最高級の餅粉、羽二重粉(はぶたえこ)を使うことで、なめらかな食感に仕上げます。餡は、みかんの甘さを引き立たせる、まろやかな甘さの白あん。
ここから、みかん大福ならではの作業に入ります。傷がついて果汁が飛び出さないように、みかんの皮をひとつひとつ、丁寧に手で剥きます。これを餅生地と餡で包み、仕上げるのですが——
この店では、みかん大福を作る際に、ある独自の仕上げ方を編み出していたのです。
餅生地に白あんを乗せ、みかんを丸ごと包みます。
包んだばかりの「みかん大福」を置いて出てきました。
瞬間冷凍させると、みかんの乾燥を防ぐことが出来るのです。
味わい方にはバリエーションがあります。冷蔵庫で半日ほど解凍させるのが一般的な食べ方。一方、少し凍った状態を残せばシャーベット状の果汁が楽しめます。
日持ちがしなかった「いちご大福」に対して、冷凍できる「みかん大福」は、全国配送が可能になり、お取り寄せとしても、人気の商品になっています。
老舗の和菓子店が生んだ、清涼感あふれる「みかん大福」。選んでみては、いかがですか?