日経おとなのOFF
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ホンモノ物語 上質なモノに秘められた歴史やこだわりのエピソードを紐解く
2014.10.02
西ノ内和紙

一方、西ノ内紙作りに用いられる「溜め流し漉き」は、原料となる液を簀桁に溜め、 細かく揺り動かして漉いていく技法。液を溜めることで厚さが生まれ、更に、繊維が絡み合い、水に濡れても破れにくい、丈夫な紙に仕上がるのです。
溜め流し漉きで作った西ノ内紙は、繊維がよく絡み合っていることが分かります。一般的な手漉き和紙は、水に濡れると繊維がほつれ、墨で書いた文字がぼやけてしまいます。

しかし、繊維がしっかりと絡み合った、厚い西ノ内紙は、水に濡れても簡単に破れることはなく、乾けば、元の強さが蘇ります。
強靭さを生む、繊維の絡み具合をしっかりと見極めるため、外の光が差し込む昼間のうちに作業します。
繊維がよく絡み合った、厚くて丈夫な和紙作り。その技術を習得するには、最低十年の歳月が必要だと言います。伝統の技を現代に活かし、その魅力を伝えていきたい。菊池さんは、強度に優れた、西ノ内紙の特性を活かし、小物や置き物、インテリア製品など、現代の暮らしに溶け込む商品も作っています。

丈夫で破れにくい西ノ内紙。歴史が香る、伝統の和紙を暮らしの中に取り入れてみてはいかがですか?




