番組表

マンスリー特集 様々なテーマを4週に渡って紹介

2015.04.30

歴史ある町に息づく匠の技 加賀水引


また、初代・左右吉が残したもので最も貴重なのが、この「加賀水引 図案集」です。加賀水引は、今もこの図案に基づいて、作り続けられています。

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四代目、津田宏さんが作っているのは、結納品の家内喜多留(やなぎだる)を結ぶ、亀の水引細工です。水引の曲げたいところだけを指で軽くしごきながら、ゆるやかな曲線にしていきます。水引の太さや、その日の気温・湿度で変化する微妙な手触りを確かめながら、力を加減します。

津田さんは、満足のいく「しごき」ができるようになるまで、三年かかったと言います。曲げて、編み込んだ水引を平らに整え、少しずつ絞りながら、甲羅の形を作っていきます。

初代が描いた図案集に描かれていないこともあります。宏さんは、想像力で補います。そんな父のもとで、息子の六佑(ろくすけ)さんも、昨年から加賀水引職人の道を歩き始めました。

六佑さんが結んでいるのは、「あわじ結び」。両端を引っぱると強く結ばれることから、結婚や葬儀などで使われる基本的な結び方です。加賀水引は、この「あわじ結び」を応用して作られます。

「相手を大切に思う心」を形にする加賀水引。
受け取った瞬間の感動のために、職人は技を磨いていきます。

日本古来の風習に華やかさを与えた加賀水引。その美しい造形と職人技は、百年の間、一家で守り続けられてきました。家と家をつなぎ、人と人の心を結ぶ加賀水引で大切な人に気持ちを伝えてみてはいかがですか?

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