番組表

マンスリー特集 様々なテーマを4週に渡って紹介

2014.09.08

日光東照宮 陽明門


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陽明門には、およそ20万枚以上の金箔が、絵の具の下に貼られています。この金箔があることで、上に施した絵の具が剥げても、古さを感じずにきらびやかな印象を保つのです。

江戸時代の職人は、そこまで計算に入れて金箔を施していたのです。陽明門を飾るおよそ500体の彫刻、その多くが取り外されて修理されます。

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取り外された彫刻が運び込まれるのが東照宮の近くにある保存会の工房。ここで、剥げ落ちた色を修復して甦らせる、「彩色」と呼ばれる色付けの作業が行われます。

彩色するのにまず重要なのは「見取り」と呼ばれる作業です。取り外した彫刻の修復後の姿を紙に描き起こすいわば設計図を書く作業。

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剥げ落ちた彩色の再現するのは、長年の経験と勘、そして、想像力です。劣化の多い彫刻ほど元の姿を描くのが困難です。色付けや線の引き方が少しずれるだけで、彫刻の表現やバランスが大きく変わってしまう恐れがあるからです。

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彩色の責任者を務めるのが、職人歴45年の澤田了司さんです。修復の際には、東照宮創建当時の職人たちの高い技術を感じることがあるといいます。

日光東照宮の絵を忠実に再現する「彩色職人」には、400年前に生きた人々の考え方をイメージできる豊かな感性と、当時の職人の筆使いを表現できる高い技量が求められるのです。

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