鈴木幸一(IIJ会長)

鈴木幸一
1946年、横浜市中区に生まれる。中学、高校と余り学校にも通わず上野の美術館や国立博物館に足を運んで見聞を広げた。自ら「勤勉な怠け者」と言うほど、杓子定規の勉強よりは好きなことにとことんのめり込む性格だった。早稲田大学文学部を経て日本能率協会に入社すると企業の経営戦略などをアドバイスする仕事に就く。そこで出会ったのがホンダ創業者の本田宗一郎。機嫌を損なうとゲンコツで殴られたりしながらも、色々なことを学んだ。その一つが、後に鈴木の経営指針となる「ぬれ雑巾」経営だ。「苦しくてもエンジニアには自由にカネを使わせ遊ばせておく勇気を経営者は持つべきだ」という本田の持論に、鈴木は感銘を受ける。30代半ばで退社してアメリカに渡りコンピュータや通信技術のエンジニア達と交流を深めた後、1992年に42歳で設立したのが日本初の商用インターネット接続サービス会社・インターネットイニシアティブだった。当時の日本はインターネット黎明期でスタートアップ企業への無理解から郵政省の免許取得に苦労する。だがサービス開始後はアメリカのナスダックに上場を果たすなど破竹の勢いで規模を拡大…「ぬれ雑巾経営」で技術者たちの楽園を築き上げた。幾度もの危機を乗り越え社員3500人を越える巨大IT企業に育て上げた鈴木。その魅力は「人を巻き込む力」だ。番組では、企業トップとして社員を率いる鈴木の「人間力」に迫る。