江頭匡一(ロイヤル株式会社 創業者)

江頭匡一(ロイヤル株式会社 創業者)
『ロイヤルホールディングス』は、「ロイヤルホスト」や「てんや」をはじめとした外食事業に加え、機内食事業やホテル業界なども展開する一大企業。その前身『ロイヤル』の創業者・江頭匡一は、ファミリーレストランチェーン「ロイヤルホスト」を誕生させ、市場規模25兆円と、日本の基幹産業のひとつとなった“外食産業の礎”を築いた。
大学を中退し、米軍基地でシェフの見習いとして働き、ビジネスで成功した後、1956年に『ロイヤル』を設立。セントラルキッチンを日本で初めて取り入れ、1971年に「ロイヤルホスト」をオープンさせる。江頭の独自の戦略は評判となり、店舗数は増加。ついに、念願だった外食事業の産業化を成し遂げる。そんな江頭の苦難の道のりと開拓者としての経営手腕を、本人のインタビューや関係者の証言と共に紹介する。
  • 2017年4月22日(土)
    「ファミレス」を日本に広めた男

    1923年、福岡県久留米市で生まれ、料理好きだった母の影響で自身も料理好きとなる。
    終戦後、大学を中退し、福岡の米軍基地でコックの見習いとして働き始める。
    結婚を機にコックを辞め電気工事の会社を設立するが、コック時代に世話になったアメリカ人中佐の依頼で、米軍基地の指定商人となり基地内に理髪店などを開設することに。
    1948年、急速な円安で突如大金持ちに。これを機に江頭は次々と投資を開始。ビジネスは成功を収めるが、1954年に巨額の脱税が発覚。追微課税で会社の資金は底を尽いてしまう。
    1956年、利益追求にとらわれず、新たに日本の飲食産業をアメリカのような一大産業にするという目標を掲げ『ロイヤル株式会社』を設立。今では、ほとんどの飲食チェーンで採用している「セントラルキッチン」の入った巨大工場を福岡に建設する。
    冷凍食品への批判を1970年の大阪万博の成功で撥ね退け、1971年、北九州にファミリーレストラン「ロイヤルホスト」第一号店をオープンさせる。
    1977年には、ついに東京へ進出。
    「すかいらーく」「デニーズ」のライバル会社と切磋琢磨し、成長を続けた「ロイヤルホスト」は順調に店舗を増やしていき、1983年に『ロイヤル』は一部上場を果たす。
    外食産業を日本に根付かせることに成功した江頭の夢の結晶でもある「ロイヤルホスト」は、今なお多くのファンに愛され続けている。