瀬戸内寂聴(僧侶・小説家)

瀬戸内寂聴(僧侶・小説家)
「夏の終わり」「花に問え」などで知られる瀬戸内寂聴は、独特な世界観を持つ恋愛小説を多数発表し、数々の文学賞を受賞。1997年に文化功労者、2006年には文化勲章を受章した。
その一方、私生活では結婚と離婚に不倫…そして51歳での出家、世相に対する言葉など、その存在自体が注目されるように。
1987年に開いた「曼陀羅山 寂庵」には、酸いも甘いも経験してきた瀬戸内に救いを求め、数多くの人が訪れる。92歳で腰椎圧迫骨折と胆嚢がんを克服。94歳となった今も執筆活動の傍ら、講演や法話など様々なことにチャレンジしている。今回番組では、大人気の法話や今年最後の講演に密着取材、お気に入りの非売品の日本酒やグラスも紹介。さらにロングインタビューを通じて寂聴的な生き方やさらに長生きの秘訣も伝授。
  • 前編(12月25日放送)
    「現代の生き菩薩 私たちの生き様を問う!」

    1922年、徳島県で誕生した瀬戸内は幼い頃から成績優秀。姉の影響で文学に興味を抱き、小説家を夢見るようになる。1940年、東京女子大学に入学。在学中に外務省の留学生で北京在住の29歳の男性との見合い話が舞い込む。1943年、見合い結婚をし、北京で暮らし始め22歳で娘を出産。平穏な暮らしを送っていたが終戦により家族で日本へ帰国することに。実家で暮らし始める中、瀬戸内は4歳年下の男性と恋に落ちてしまう。夫は不倫をやめさせるために家族で上京するが、瀬戸内は夫と子供を置いて不倫相手のもとへ。しかし、不倫相手とは長く続かず、夫に離婚を突きつけられ父からも勘当される。娘を置いて行ってしまった後悔を抱えながら一人で生きていくために書いた少女小説がいきなり入賞。小説家として活動するために上京するが、再び妻子ある男性と恋に落ちてしまう。恋に没頭しながらも小説を書き続けた瀬戸内は、1957年、「新潮社同人雑誌賞」を受章。翌年、発表した人妻の不倫を描いた「花芯」は賛否両論を巻き起こす。過激な描写が反感を買い、文壇に干された瀬戸内はそれに反発するように次々と作品を生み出していくが…。 大人気の法話の様子、さらに、瀬戸内が感じる今年の世相への提言。そして私たちへのアドバイスとは…?

    ☆私の逸品…オーストリアの陶芸家、ルーシー・リーが作った「白い鉢」。見ると心が落ち着くという器への思いとは?

  • 後編(1月8日放送)
    「現代の生き菩薩 私たちの生き様を問う!」

    1953年に発表した「花芯」で人妻の不倫を描いた瀬戸内は、過激な描写が反感を買い文壇から干される日々が続く。だが、週刊誌などで次々と作品を生み出し続け、流行作家と脚光を浴びるように。そんなある日、13年前の4歳年下の不倫相手が訪ねて来る。その姿を見た瀬戸内は、8年に及んだ妻子ある男性との不倫を精算。罪滅ぼしのようにかつての不倫相手と暮らし始めるが、男は瀬戸内が稼いだ金で新しい会社を作っては潰すことを繰り返す。男に尽くすものの相手は会社の事務員と浮気をしており、追い詰められた瀬戸内は出家を決意。しかし、修道院や多くの寺院から受け入れを拒否される。ようやく許しを得られた天台宗で修行を受け1973年に出家。そして、京都嵯峨野で「曼陀羅山 寂庵」を開き、多くの人が救いを求めてやって来るように。92歳で腰椎圧迫骨折と胆嚢がんを克服。94歳となった今も執筆活動の傍ら、講演や法話など様々なことにチャレンジしている。
    さらにロングインタビューを通じて寂聴的な生き方やさらに長生きの秘訣も伝授。

    ☆私の逸品…好きなものを食べて、好きなものを飲む。そんな瀬戸内の楽しみは適度な晩酌。器にも別格なこだわりがあり、いくつものガラスのグラスを所有している。そのグラスで決まって飲んでいるという日本酒「白い道」。特別にブレンドした非売品だというが…。