石橋正二郎(ブリヂストン創業者)

石橋正二郎(ブリヂストン創業者)
“ものづくり”に情熱をかけ続け、今や世界トップシェアを誇る日本企業とそのカリスマ経営者に注目。トップに上りつめるまでの苦難の日々と、数々のピンチをどう切り抜け、どう会社・社員を導いていったのか、その独自の経営手腕に迫る。
  • 第1回(9月20日放送)
    「苦境こそチャンス」

    兄と共に設立した「日本足袋」でヒット商品“ゴム底靴”を生み出した石橋は、ゴムに未来を見いだし、輸入に頼っていた自動車のタイヤ事業に参入。1931年、「ブリヂストン」を創設し試行錯誤の末、国産第一号のタイヤを完成させる。しかし、技術が未熟だったため10万本の返品を抱えることに。それでも石橋は品質向上のための設備投資を惜しまず、攻めの姿勢を貫くと、品質の安定と共に業績も黒字に転換。創業10年目には国内有数のタイヤメーカーへと成長する。ところが、戦争により価格が沸騰した天然ゴムを大量購入するが、その後の大暴落により約20億円の損失を負う。倒産危機に直面する中、石橋が下した決断は、アメリカの「グッドイヤー」社の工場視察で見たコストも耐久度も優れたレーヨンタイヤの早期開発。この強気の発想が功を奏し、他社より早くレーヨンタイヤの販売に成功すると、一気に業界トップへ躍り出る。その後、ナイロンタイヤの生産に舵を切り、国内での基盤を固め、市場を拡大するため世界へと打って出る。