宮内義彦(オリックス シニア・チェアマン)

渡文明(JXホールディングス 名誉顧問)
オリックス創業メンバーの1人して、「リース業」をいち早く日本に持ち込み、ビジネス社会に変革をもたらした宮内義彦。 企業のトップとして幾多の危機を乗り越え、様々な改革に挑み続けた営者の揺るぎない“改革精神”を紐解く。
  • 12月18日放送
    「規制改革に挑んだカリスマ経営者」

    1963年、日綿實業の社員として働いていた宮内は、リース業を日本で興すため、そのノウハウをアメリカで学び、約3ヵ月の研修を終えて帰国。翌年の1964年、オリックスの前身、「オリエント・リース」を手探りの状態で発足させるが、設備投資を急ぐ産業界のニーズにマッチし、順調に業績を伸ばし、宮内は1980年に45歳で社長に就任する。その後、宮内は船舶不況やバブル崩壊といった会社の屋台骨を揺るがす危機を乗り切り、1985年、経済同友会へ入会。その後、副代表幹事に就任し、1995年に規制緩和小委員会の議長に就任。以後10年間、規制改革を推進する会議のトップを務め、逆風にさらされながらも、規制改革の実現に尽力する。その後、宮内の訴えていた、株式会社などによる農業経営が一部地域で実現。また今年の11月には難病の治療などで保険診療と保険外診療の併用を認める「混合診療」が拡充する見通しとなるなど、宮内が蒔いた改革の種は、着実に実を結んでいる。