浮川和宣(MetaMoJi社長)

浮川和宣
1949年愛媛県新居浜生まれ。ジャストシステムの創業者であり、日本語ワープロソフト「一太郎」の開発者。愛媛大学に進学して、生涯の伴侶にしてプログラミングの技術者・初子と出会う。卒業後に西芝電機に就職し設計の仕事に携わるが、まだコンピューターがマイコンと呼ばれていた時代に「これからはコンピューターの時代が来る」と確信して6年務めた会社を退職。徳島の初子の実家を本社にオフィスコンピューターを販売する会社ジャストシステムを立ち上げた。妻とたった二人での門出だった。売れない時代を乗り越えてどうにか軌道に乗りつつあった1980年代にコンピューターを取り巻く環境が大きく変わる。卓上の小型コンピューターが登場し、個人が購入して使いこなす時代がやってきたのだ。日本人の誰もが文章を推敲できるワープロソフトの開発に乗り出したジャストシステムは、時代の流れに乗って「一太郎」シリーズを開発し、大ヒットを生み出した。徳島に最先端の本社ビルも建設しアメリカにも進出するなど、日本語ワープロ市場を席巻することになる。しかしマイクロソフトのOS「ウィンドウズ」の販売戦略に押されて徐々に販路を縮小。自ら創業したジャストシステムは人手に渡り、浮川は初子とともに会社を去ることになった。2009年、浮川はかつての仲間たちとともに「MetaMoJi(メタモジ)」を立ち上げ、日本語の手書き機能を充実させたソフトの開発に乗り出す。「日本人の知的生産性を高める」夢よ再びと、今も果敢に前に進み続けている。今回はそんな浮川と妻・初子の奮闘を軸に、完全リモートワークという最先端の仕事環境を実現している会社の様子や、ジャストシステムの本社があったビルに再び事業所を構えて、捲土重来を期す動き。更に徳島名物の阿波踊りに会社一丸となって参加するまでを追いかける。