4月。今年は桜が例年より長く楽しめます。オフィス街には新人社員があふれ、大学の入学式に向かう新入生たちもまぶしく見えます。新しい年度が始まりました。
4月になり、気分一新と行きたいところですが、マーケットはいきなり波乱の幕開けとなりました。米国のシリア空爆、北朝鮮をめぐる緊張感の高まり、相次ぐ大国の首脳会談など、大きなニュースが相次ぎ、結果としてマーケットは円高、日本株安という反応を示しました。
日経平均株価は今週、連日のように年初来の安値を更新しました。主要国が軒並み、年初から株価が上昇しているのと対照的な動きです。確かに2月から3月にかけて、日本の政治情勢が混迷していたことが、外国人投資家の売りを呼んだ面はありましたが、国際情勢の悪化を受けた反応で、日本だけが突出して悪いというのは、ちょっと解せないです。
ただもう少しすれば、3月期決算企業の業績発表が始まります。前期は全体で過去最高益になりそうで、個別には驚くような大幅増益もけっこう出そうです。今期予想は慎重になるかもしれませんが、大手シンクタンクの予想では、今期の通期見通しで、1ドル100円を維持できれば増益、110円なら2桁増益です。
例年、セルインメイと言われて5月に株価が調整することが多かったですが、今年は少し前倒しで売りが出ていると考えれば、過剰に悲観することもないと思います。弱気派の中には、早くも「日経平均2万円回復は来年に持ち越し」といった見方もあるようですが、新年度は始まったばかりです。プロ野球で筆者の応援する北海道日本ハムファイターズはいきなりずっこけ、断トツの最下位ですが、こちらも始まったばかりです。相場も野球も、少し長い目で見守りたいです。
日本経済新聞
編集委員兼キャスター
鈴木亮
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