2014年師走の初日、12月1日の日経プラス10。第3部まである番組の第2部にあたるフカヨミプラスのテーマは「法人企業統計」。解説して下さったのは日本経済新聞の小栗太(おぐり・ふとし)編集委員でした。
その日発表された法人企業統計の結果が予想外に良く、来る8日に発表される7‐9月期の国内総生産(GDP)改定値は、年率マイナスと先月発表されたGDP速報値とはうってかわった良い結果になるのでは、と解説されました。15年10月に想定されていた消費税再増税を延期する必要性がなかったかもしれないといった声がのちに上がってくるかもしれないという大変興味深い内容でした。
その小栗編集委員、4日木曜日の日経プラス10放送後も東京・大手町の日経新聞社に真夜中すぎまでつめていて、ニューヨーク市場で円安が進み、1ドル120円の大台を7年4カ月ぶりに突破としたという原稿を日経電子版にアップされました。
「経済の面白さは?」との私の問いに「初めて経済の面白さを知ったのが1995年4月19日。26歳の時です」と即座に、克明な日にちまでおっしゃいました。「79円75銭という記録的な円高の号外新聞用原稿を書いた瞬間が忘れられない。名古屋大学で経済を専攻していたわけではなかった。が、その時から為替、マーケットから離れられなくなりました」と小栗氏。当時、日経新聞社経済部のマーケット担当だった小栗氏は、東日本大震災の影響で円高が更新されるまでの約16年間、そして今でもその号外を大切に保管しておられるそうです。
CJEBという機関がニューヨークのコロンビア大学にあります。コロンビア大学のいわばビジネススクールですが、主に日本の経済を研究している機関です。小栗氏はそこに2013年から1年間研究員として在籍しました。専門はマーケットとマクロ経済です。アベノミクスとマーケットの関係を研究し、「日本経済の構造転換とマーケット・金融政策へのインパクト」が論文のテーマでした。
気になるのはこんな小栗氏の言葉です。「そろそろ流れができたのでは」。そして、こうもおっしゃっていました。「ドルの買い疲れ、つまりドル買いのエネルギーが少し落ちてきている。選挙後の年末までにはヘッジファンドによる買い戻しが入り、円高になるのでは」。しばらく為替の動きから目が離せない状況が続きそうです。
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