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ニュース報道の心

2014年11月7日(金)天才集団のモデル 小谷真生子

 世界最大手のIT企業はどんな人材を採用しているのか。4日にインタビューした米グーグル会長のエリック・シュミット氏に、カメラが回っていないオフカメで聞いてみました。明快な答えがすぐに返ってきました。「一流大学の新卒で、めちゃくちゃ優秀で、自分の頭で考えられる人ですね」。新卒を条件にするのは頭脳のフレッシュさを重んじるためなのでしょう。


 驚くのはその採用基準です。まず経験値が高いこと。新卒の学生に経験値を求めるというのです。さらに専門知識と分析力を備え、ビジネス感覚や競争心、ユーザーを理解する姿勢を持ち、細かいことを覚えている・・・・。そんな学生が世界に何人いるのだろうかと疑問を感じてしまいました。基準に達しているかどうかは、採用面接で自分が体験して楽しかったことなどを30分語ってもらえばわかるそうです。


 フレッシュで優秀な若い天才たちから、ボトムアップで斬新なアイデアをどんどん吸い上げ、その集積を次の成長の糧にしていくのがグーグル流。どんなアイデアが出てきてもダメとは言わない。そんなことをしたら天才たちの自由な発想を阻害してしまいます。オフィスがどんなに散らかっていても咎めません。いいアイデアさえ出せばいいのです。一般人にはちょっと辛い環境かもしれません。しかし、成長意欲の高い鍛錬好きな人にとってみたら、すごく刺激的な会社なのだと思います。


 「入るのはめちゃくちゃ大変だけれど、辞める人はいない」。シュミット氏はこうも言い切っていました。ただ、どんな組織でも落ちこぼれはいるはずです。辞める人がいないなどあり得ないだろうと、一緒にインタビューした山川さんと何度か食い下がりましたが、シュミット氏は譲りません。本当に優秀な人材だけを厳選しているのだから、彼らに任せておけば自然に結果は出るというのです。語り口は穏やかでも、眼光鋭く自信に満ちあふれている。天才たちの原型がここにいるような感じがしました。

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