番組表

ホンモノ物語 上質なモノに秘められた歴史やこだわりのエピソードを紐解く

2013.11.14

グランドセイコー スプリングドライブ


1969年には世界初のクオーツ式腕時計「アストロン」を発売。それまでの機械式より正確さで優るクオーツは瞬く間に世界の市場を席巻。セイコーは世界のセイコーとなりました。

しかし、1980年代後半、アジアで安いクオーツ時計の大量生産が始まると、セイコーの優位性は薄れていきます。そこで、セイコーが実用化を目指したのが当時、夢だと思われていた機械式の味わいとクオーツの正確さをあわせ持つ「スプリングドライブ」と呼ばれるシステムでした。

photo1

開発途上でセイコーが作った試作品は実に600点以上。そして、1999年、微弱な電力でも動く高性能なICなど最新のエレクトロニクス技術を駆使し、実用化に成功したのです。世界でセイコーだけが作れるスプリングドライブ。そこにはセイコーが培ってきた職人の技も生きています。

長野県・塩尻市。ここにグランドセイコー スプリングドライブの製造・組み立てを行う工房があります。在籍するのはセイコーの中でも限られた高度な腕を持つ職人たち。

通常の機械式より部品が小さく部品点数も多いスプリングドライブ。例えば、ストップウォッチ付きのタイプの場合、通常の機械式より3割多い400点以上の部品が狭い場所に詰め込まれます。組み立てには熟練の高度な技が求められるのです。

photo1

こちらはゼンマイの動力を針に伝えるための重要な歯車。直径およそ5ミリ。幾つもの形が違う歯車を歯が噛みあうように慎重に並べていきます・・・

pagetop