番組表

マンスリー特集 様々なテーマを4週に渡って紹介

2015.04.16

歴史ある町に息づく匠の技 加賀蒔絵


親から子へ継承される繊細な技。

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父の技を受け継ぐのは、長男の明人(あきひと)さんです。
親子で手がけた作品、『虫籠(むしかご) 蒔絵(まきえ) 香合(こうごう)』です。

金粉で絵を描くために、接着用の弁柄漆(べんがらうるし)を塗ります。弁柄漆の朱色に、金が映えます。職人は下絵に沿って、指先で細い筆先を操りながら、緻密な絵柄を描いていきます。

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次に、金粉(きんぷん)を蒔きます。筆で軽く掃くと、漆を塗ったところだけ、金粉が残ります。金粉を蒔くこの道具は、『粉筒(ふんづつ)』です。両端を斜めに切った葦(あし)の片側に、布が貼られています。金粉を筒の中に入れ、指で軽くはじくと、金粉が布の繊維の間からこぼれ落ちます。指の微妙なはじき具合を伝えるのに、葦の柔らかさがちょうどいいと言います。

布の目の粗さ、葦の太さなど、数種類の粉筒を使い分けて、金粉を蒔く量を細かく調整します。

金の上に漆を塗り重ね、磨いていくと、なめらかで透明感のある模様が現れます。金粉を蒔き、磨く工程を繰り返しながら、奥行きのある絵に仕上げていきます。

親から子へと受け継がれていく匠の技。職人の想いが輝きを放つ加賀蒔絵を手にしてみてはいかがですか?

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