番組表

マンスリー特集 様々なテーマを4週に渡って紹介

2015.04.01

伝統技法を活かした照明


「曲げわっぱ」では板を熱湯で柔らかくした後丸い「木の型(かた)」を使って一気に曲げるのですが谷さんは、木の型を使わずに手の力だけで曲げます。型を使わないのは曲げるだけでなくひねりを加えるからです。

試行錯誤の末、谷さんが編み出した独自の技です。ひねった板を重ね合わせることで谷さんが求めた「影」が生み出されるのです。

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幾重もの美しい曲線が壁や天井に花火のような影を映しだします。「曲げわっぱ」以外にも谷さんの作品には日本の伝統的な職人技が取り入れられています。等間隔に「ひご」を巻く茨城県・水戸市の「水府提灯(すいふちょうちん)」の技が取り入れられた作品がこちら。

木の器を削り出す技で作った照明、モコロランプ。円盤を重ね合わせることで隙間から漏れる柔らかな明かりを生み出した。

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虫籠などに使われる静岡県の伝統工芸「駿河竹千筋細工(するがたけせんすじざいく)」の竹ひごを曲げる職人技を取り入れた作品がこちら繊細な影を落とすことから「セン」と名付けました。

谷さんは自分の作品から職人のモノづくりの素晴らしさを感じてほしいと言います。

「日本の職人さんの手仕事をもってすれば、世界を凌駕できると僕はそう信じています。多くの伝統工芸があって、まだまだ知られていないものもたくさんあると、それを自分の作品を通して知って欲しいですし、使って欲しいと思っています」

照明作家が生み出す影と光の空間。あなたもその魅力に触れてみませんか?

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