番組表

マンスリー特集 様々なテーマを4週に渡って紹介

2014.09.01

空前絶後の建築をみにいこう


わたしたち日本人の宝、国宝。現在、国が選出した国宝は建造物が218件、美術工芸品は871件あります。厳選された国宝がこの秋、東京国立博物館に集まります。

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岡山県備前市。ここに時代を感じる広く知られていない国宝があります。
特別史跡旧閑谷学校。

「唯一、その学校建築物としては唯一国宝に指定されている建物です。」

江戸時代の初めまで藩士が通う藩校はありましたが農民や商人が学べる学校はありませんでした。

備前岡山藩主、池田光政は庶民こそ読み書きそろばんが必要だと唱え池田家の墓所にする予定だった敷地に1670年、閑谷学校を建てたのです。ここで習った習字や儒学の素読は様々な仕事で役立ったといいます。

閑谷学校が国宝に指定されている理由の一つに独特な建築様式があります。敷地内には他にも、貴重な建造物がありますがそのほとんどが中国の建築様式の影響を受けています。

旧閑谷学校は材料を厳選し32年かけて丁寧に作られました。一般的な瓦の寿命は60年と言われますが強固な備前焼きの瓦は、ほぼ割れずに残り、今も江戸時代始めの趣を伝えてくれます。

窓は寺や城で見られる火灯窓。講堂内は、落ち着いた寝殿風造り。10本の柱は、歪みやひび割れを防ぐため、木の節目を外して切り出したものだと言います。

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丁寧に漆が塗りこまれた床は外から差しこむ光を反射し、室内を明るく照らします。

旧閑谷学校。江戸時代の佇まいをそのまま残す、貴重な国宝なんです。広く知られていない国宝を訪ね、その国宝の持つ魅力や価値を感じてみませんか?

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