


冬の山にも、チラホラ紅葉の名残が。ここで米さんが見つけた宝物は…。
陽の光に輝く紅葉を背負った一本の木。しかし、米さんはなかなかシャッターを切りません。その理由は?
「太陽が当たっちゃうと、見た目にはキレイだけど、コントラストが強くなっちゃう。
陽が翳ると、しっとりとした美しさができるから、それを撮りたい。
とにかく雲待ち!」
米さん、実は雲を待っていたのです。
「この風がいいですね!
背景は色だけの世界に、後ろをしちゃおうと思って」
晴れで撮るか曇りで撮るか。米さんは主役となる木の質感を出すために、あえて曇り空を選択しました。
曇り空が生んだ、木の潤い
EOS 60D EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS 焦点距離 25.0mm 1/4sec F16.0 ISO100

次に米さんが発見したのは、山の上に残っていた紅葉する木々。しかし、空は雲で真っ白に。そんな時、米さんは。
「赤ばっかりだと陰も出ないし、ペタッとする。
そこに種類の違うもの、目立つものを入れて、メリハリをつけると
曇りはわりとよく撮れます。」
そこで米さんが目を付けたのは、紅葉の中の一本の枯れ木。この個性的な木が、曇り空でも写真に抑揚をつけてくれます。
華やかな紅葉を影の主役が引き立たせる
EOS 60D EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS 焦点距離 57.0mm 0.4sec F16.0 ISO200

冬の梅ヶ瀬渓谷を5時間歩き続け、ついにこの日最高の宝物を見つけました。それは、高い崖に囲まれた沢のほとりに…。水の流れの中に、何かを見つけた様子の米さん。
「飛び石のところがキレイ…」
「どうしたらきれいになるかな?」
「えへへ!まっ金金ですよ」
しかし、水辺に見えるのは枯れ葉ばかり。ところが角度を変えて見てみると、実は正面の山肌に当たった光が反射して水面に映り、光輝いていました。この間接的な光を見つけることこそが、うっそうとした渓谷の中で、写真に彩りを加えるコツ。
「ここからじゃ色も映ってないし、ただのゴミみたいな葉っぱですよね。
でも、角度を変えると、ゴミが宝物に変身するので。」
光の中に見つけた、水辺の宝物
EOS 60D EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS 焦点距離 135.0mm 1/5sec F16.0 ISO200
「紅葉のピークからは少し遅れてましたが、
歩けば歩いたなりの楽しい被写体が一杯転がっていたので良かったです」
米美知子さんの作品プレゼントのご応募は、1月8日よる8時をもって締め切らせていただきました。

1967年東京生まれ。1996年独学で写真を始め、2001年ネイチャー系フォトコンテストに応募を始める。隔月刊『風景写真』誌(ブティック社)初入賞。以来、2001年~2004年の間に合計28作品を発表。2003年月刊『日本フォトコンテスト』誌(日本写真企画)ネイチャーフォトの部 月例年度賞第1位。2004年ワイ.ワン フォト米美知子写真事務所開設。第12回前田真三賞受賞(女性初受賞)。日本の素晴らしい自然と色彩美を独創的な視点で表現。中でも表情豊かな森に魅せられ北海道から西表島まで日本の森を撮り歩く。(社)日本写真家協会会員JPS、(社)日本写真協会会員PSJ 、写真教室【米 美知子写真教室】主宰、通信教室【ワイ.ワン フォトアカデミー】主宰、写真教室【写団薬師】講師。