


宝物を探して、まずは水辺へ。
渓谷の岩場でふと立ち止まった米さん。ワイドレンズを装着します。
「こういうところに入ってこられる渓谷なら、
ワイドで撮ると、ダイナミックな写真が撮れるので」
狭い空間を広く見せるワイドレンズで渓谷を写してみると…。
水辺の情景がダイナミックに
EOS 60D EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM 焦点距離 13.0mm 1.6sec F16.0 ISO100

次に米さんが目を留めたのは、切り立った断崖。梅ヶ瀬渓谷には長さ80メートルに渡って、「梅ヶ瀬層」と呼ばれる岩肌の縞模様がユニークな地層が見られます。しかし、米さんがレンズを向けたのは、その地層ではなく手前にある水たまり。特徴的な地層を直接撮影するのではなく、水面に映った地層を切り取りました。
「全てを見せない、ということ。
私は水面しか撮ってない。
説明的な部分を入れないで、キレイだなって思ったところだけを
クローズアップできるかっていうところが、テクニックになるかも。」
キレイだと思うところをクローズアップ
EOS 60D EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS 焦点距離 120.0mm 1/20sec F16.0 ISO400


紅葉の名所としても有名な梅ヶ瀬渓谷は、米さんの好きな撮影地の一つです。
「渓流に落ちている紅葉がすごくいい。足元狙いが面白いところ。」
という米さん。
沢を遡っていくと、一面に広がるイチョウの葉の絨毯が。ここで、水面などに反射する光を調節するためのPLフィルター(円偏光フィルター)を取り出しました。
「今、PLを入れて撮ってたんです。
はずすとテカテカになってコクが出なくなっちゃうんで。コク!」
PLフィルターなしでは、手前の水面が白く反射していますが、PLフィルターをいれることで、反射の影に隠れたイチョウの黄色が鮮やかに現れます。
「反射を全部取るというよりは、調整する形で。
どれくらい反射を残そうかというのは、作り手の意思で変わってきます」
反射を意のままに操ることで、水辺に生まれるコク
EOS 60D EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM 焦点距離 12.0mm 3.2sec F16.0 ISO200
PLフィルターあり
EOS 60D EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM 焦点距離 12.0mm 1.0sec F16.0 ISO200
PLフィルターなし
米美知子さんの作品プレゼントのご応募は、1月8日よる8時をもって締め切らせていただきました。

1967年東京生まれ。1996年独学で写真を始め、2001年ネイチャー系フォトコンテストに応募を始める。隔月刊『風景写真』誌(ブティック社)初入賞。以来、2001年~2004年の間に合計28作品を発表。2003年月刊『日本フォトコンテスト』誌(日本写真企画)ネイチャーフォトの部 月例年度賞第1位。2004年ワイ.ワン フォト米美知子写真事務所開設。第12回前田真三賞受賞(女性初受賞)。日本の素晴らしい自然と色彩美を独創的な視点で表現。中でも表情豊かな森に魅せられ北海道から西表島まで日本の森を撮り歩く。(社)日本写真家協会会員JPS、(社)日本写真協会会員PSJ 、写真教室【米 美知子写真教室】主宰、通信教室【ワイ.ワン フォトアカデミー】主宰、写真教室【写団薬師】講師。