


カミサマはいるのだ!
写真家・石橋睦美さんが旅する山形県庄内。ここは、出羽三山にまつわる信仰の情景が今も色濃く残る地。
「冬の寒さが厳しいからこそ、豊かな森や文化が生まれた。雪がすべての源。吹雪だったら最高!」
石橋さんのそんな言葉に期待し、私たちは長靴を準備。万全の体勢で臨みました。
ところが初日は曇りのち晴れの小春日和。純白に輝く月山が顔を出し、石橋さんもカメラを向けます。
誰もが持ってきた長靴はもう使わないな・・・と思っていたその晩、天候が一変したのです。
撮影終え皆で夕食をとっていると窓の外で何かが「ピカ!」。
そう、稲妻です。しばらくするとザーッとみぞれが降り始め、みるみるうちに雪へと変わっていきました。
そして迎えた翌朝・・・辺りは見事な銀世界。
2008年・高野山の旅では11月に「初雪」を降らせ、
2012年・伊勢神宮の旅では「写真には湿り気が必要。雨がいいんだよ!」の言葉通り、ロケ当日に雨を降らせた石橋さん。
3度目の旅となった今回、私は確信したのです。
写真家の傍らには本当に神がいるのだと。