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ニュース報道の心

2021年2月12日(金)「Clubhouse」をご存知ですか 岸本 好正

 みなさん「Clubhouse」(クラブハウス)というアプリケーションをご存知でしょうか。先月の終わりごろから急激に私の周りで話題になりはじめました。これまで世界を席巻してきた動画投稿に続く、新しい音声版のSNS(交流サイト)で、アメリカのクラブハウス・ソフトウエアが運営しています。さまざまな「部屋」(room)があって、入って話を聞いたり、自分で(手の形のボタンを押して)「挙手」して会話に参加したりすることもできます。クラブハウスでのおしゃべり、という感覚でしょうか。


 現在は完全招待制になっていて、他の利用者から誘ってもらう必要があります。私は先月末に招待を受けましたが、半月ほどの間に多くの知人・友人がどんどん増え、猛烈な勢いを感じています。実際、大きな「部屋」に潜り込んで聴いてみると、ちょっとしたラジオ公開番組のような感じです。一方、メンバーを限定してしゃべるなど、さまざまな使い方でさらに利用が広がっているようです。アプリの機能としては録音できず、文字情報も残りません。「閉鎖的な空間」を通じた交流が、行き過ぎた感情の盛り上がりを生み危険な状況をもたらす、という指摘も出てくるようになりました。


 去年の秋から勢いよく上がってきた株式相場に、突如冷水を浴びせたのも「Reddit」(レディット)というアメリカのSNSでした。「空売りを仕掛け巨額な利益をあげるヘッジファンドは敵」というメッセージのやり取りから、ファンドが空売りしている銘柄に「共闘」して猛烈な買いを入れたのが、1月下旬。大きな損失を被ったファンド側が穴埋めのために他の株の売却を迫られ、アメリカの株式相場の急落につながったとみられています。


 株価はその後回復基調で、「Reddit」騒動は一時的という安心感が広がっています。しかし、技術革新で新たなアプリが続々出てくるなか、SNSでの「共闘」は相場操縦を狙った投資家の違法な「共謀」にあたるのかどうか、といった従来考えられなかった議論は始まったばかりです。来週はブームとなっている「Clubhouse」のほか、株式相場の上昇はどこまで続くか、日経平均株価は3万円を超えて上がっていけるのか、SNSとマーケットにじっくり目をこらしてお伝えします。











新たなSNSが続々と


日経プラス10キャスター
岸本好正

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