東日本大震災の発生から、もうすぐ7年が経過します。いまだ除せん作業が続き故郷に戻れない方が多い一方、復興整備を終えて数年経った地域では「忘れはしないが、正直、記憶は少しずつ薄れている」という声を聞きます。語り継ぐことの難しさを感じます。
先日、東北大学が実施している、仮想現実(バーチャルリアリティ)技術を活用して被災地域のありのままの姿を後世に伝えるプロジェクトを取材しました。レーザースキャナーを使って建物などを様々な角度から計測し、合成することでコンピューター内に正確に再現します。専用の機器を使うと、建物の中にいるような感覚を体感できる仕組みです。防災教育に活用するとともに、避難生活が続く方々が故郷を思い出すきっかけにしてほしい、という思いを込めて活動しているとのことです。
仮想現実はゲームや映画の世界で脚光を浴びる先端技術ですが、「歴史を紡ぐ」ことに貢献しています。来週5日(月)の放送で東北大学と自治体の地道な取り組みを詳しくご紹介します。お楽しみに。
日経プラス10プロデューサー
大西穣
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