日経平均株価が先週末、久々に2万円の大台を回復しました。番組でも再三、指摘していた水準なので、ようやく達成し、ほっとしました。
それもつかの間、今週に入って株価はまた大台を割り込むなど安定しませんが、私はこの調整は必要なプロセスであり、ここで値固めの時期があればこそ、中期的な上昇につながるとみています。
そう言われても、不安材料に事欠かないのも事実で、加計学園問題、ロシアゲート、北朝鮮、英国、フランスの選挙など、どうなる、大丈夫かと思うようなテーマが次々出てきます。
一方で、盤石な企業業績、良好な需給関係など、プラス要因も少なくないです。
要はどのくらいの期間で相場に答を求めるのかだと思います。6月末までに日経平均が2万2000円になっていないと困る、という個人投資家がおられたら、気もそぞろでしょう。ただ信用取引を手掛ける方を除けば、途中で調整局面があっても、中長期的に緩やかに上昇していれば良いという方が多いのではないでしょうか。
3カ月後、6カ月後、1年後...、ちょっと長い目で先行きを俯瞰すれば、足元の不安材料も違った感じで見えてきます。例えば5カ月後、日本が紅葉の季節になるころ、企業の9月中間決算の発表があり、ドイツの総選挙も中国共産党大会も終わり、トランプ氏の周辺も今よりは落ち着いているのではないかと思います。
機関投資家になくて個人投資家にあるもの。それは時間です。年末までに、年度末までに、一定の運用成果を求められる機関投資家と違って、運用に期限がない個人は慌てる必要ありません。年末までに答がでなかったら、年度末まで頑張ればいいし、もっと延長してもいいのです。
私の好きなプロ野球はセパ交流戦の真っ最中で、巨人の13連敗が話題です。ちなみに日経平均の連敗記録は1954年5月の15営業日続落が最高です。最近では2008年7月に12日連続安というのがあります。巨人は本日から、北海道日本ハムファイターズとの3連戦です。ファイターズも目下、5連敗中と元気がありません。両チームのファンの皆さん、せめて気持ちは前向きに。
日本経済新聞
編集委員兼キャスター
鈴木亮
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