2009年9月20日(日)放送
清水建設・宮本洋一社長 (後編)
江戸時代以来205年にわたって、日本の建築業を支えてきた大手ゼネコン、清水建
設。
初代の清水喜助は、江戸城の造営に携わった。さらに江戸末期の開港にあわせて、
横浜にも進出。先進の洋風建築技術を習得する。そして2代目は「築地ホテル館」
「第一国立銀行」など数々の日本近代建築を遺してきた。
その長い伝統を受け継ぐのが、社長就任3年目の宮本洋一社長。東京都庁やDNタワ−
の施工に携わった宮本社長は、歴史を生かした“ものづくり”の強化をうたっている。
そのあらわれのひとつが、明治17年から続く、東京木工場。大手ゼネコンで都心に
自前の木工場を持ち続けているのは、今や清水建設だけ。大量生産建材では不可能な
水準の木材加工に取り組んでいる。
一方プライベートでは、“歌”が趣味という宮本社長。大学時代にコーラス部でつちかった喉は
今も健在。カラオケがストレス発散法になっているという。「ものづくり」と「歌」が好きな宮本社長の経営哲学に迫る。