初回放送日時 2015年3月15日、再放送 4月5日(日)午後2時 4月24日(金)夜5時58分

インドの仏 2500年の謎 ~仏教美術の源流に迫る~|BSジャパン


インドの仏 イメージ01
みどころ

「仏像好き」「インド好き」を自認するみうらじゅんといとうせいこうが、コルカタ・インド博物館の秘仏を徹底解剖。様々なユニークな視点から、「仏像の起源」や「仏像の違い」を紐解き、インドの仏の楽しみ方を伝えます。また、釈迦の足跡をインドに辿りながら、仏像が作られていった理由や謎に迫ります。


出演者
インド仏像大使

いとうせいこう、みうらじゅん

仏像ハンター

福田麻衣

釈迦の声

益岡徹

いとうせいこう、みうらじゅん

内容

紀元前327年のアレキサンダー大王の遠征。その後、インドのガンダーラの地に多くのギリシャ人が残り、仏像が生まれた。これらの仏像文化は、日本の仏教にも様々な影響を及ぼしている。 インドの仏像文化を知ることは、日本の仏教をより理解することに繋がる。仏教誕生の地インドで、2500年を越えて繰り広げられた仏教美術の源流に迫る。 共に、「仏像好き」「インド好き」を自認するいとうせいこうとみうらじゅんが、アジア最古の総合博物館「コルカタ・インド博物館」の秘仏を徹底解剖。様々なユニークな視点から、「仏像の起源」や「仏像の違い」を紐解き、インドの仏の楽しみ方を視聴者に伝える。

インドの仏 イメージ02 インドの仏 イメージ03 なぜ仏像の頭はパンチパーマ?シースルーで裸同然の仏像が存在するのはなぜ?なぜインドの仏像はセクシーなものが多い? などなど。

数々の「小さい」が「深い」疑問を、仏像が誕生した謎とともに解き明かしてゆく。 また、シルクロードに沿ってインドから西域、中国、朝鮮そして日本へと仏教の伝来をダイナミックに切りながら、仏像の進化・発展を追う。

インドの仏 イメージ04 インドの仏 イメージ05 インドの仏 イメージ06 インドの仏 イメージ07 盛者必衰。

栄華を極めた仏教も、12世紀にイスラム軍の攻撃にあい、その勢いは急激に衰えていく。盛者必衰の理が胸をつく。しかし…仏教はしたたかに生き残っていた。 釈迦はクリシュナ女神と同じように、ヒンドゥーの世界ではヴィシュヌ神の化身のひとつとされている。文化を残してゆくための執念とも呼べるその思いこそ、今の時代を生きる私たちが忘れてはならことなのではないだろうか…。


プロデューサーからの一言

インドは何十回と訪れているが、じっくりインドの仏像を見たことがなかった。今回はディレクターとしてもインドロケに出かけ、釈迦の足跡を辿りながらとにかく仏像を見まくるという贅沢な経験をさせてもらった。多分、今回の番組だけでインドの仏像を100体は見ただろうか。そして気がついたことがある。 「インドの仏は『妖怪ウォッチ』と同じだ」と。 インドの仏像は、ヒンドゥー教やバラモン教という他宗教と巧みに融合しながら、また、いいとこ取りしながら、2500年の間に“進化”していった。『妖怪ウォッチ』で子どもたちを虜にしているように、その「バージョンの多様性」で人々を魅了し、生き残ってきたのだ。信者を飽きさせることなく、いろいろな仏を次々に生み出し続けたその“底知れない”パワーを、番組を通して是非皆さんに楽しんでいただきたいと思っている。