「会社の作り方」10代の基礎知識

Startup.01 あなたも魔法の杖をつかもう!
「会社の作り方」10代の基礎知識

Startup.01 起業~それは「なりたい自分になる魔法の杖!」

Q.10代の未成年でも会社を作れるの?
A.はい。保護者(親権者)の同意は必要ですが、未成年でも会社を作れます!

故郷のため、仲間のため、そして自分のために…。
叶えたい夢が出来たら、それが起業家=スタートアッパーへの道を進み始めるときです。
未成年でも早すぎることはありません(あのビル・ゲイツだってそうでした!)。

「さあ、どんな会社を作ろう?」「どんな仕事をしよう?」
「誰と一緒にやろう?」「会社ってどうやって作るのかな?」

楽しい想像はどんどん膨らみますね。
そしてその楽しさを持ち続けることこそが、将来、あなたの前に立ちはだかってくる「いくつもの社会の壁」を乗り越える力になるのです!

さあ、あなたは起業という魔法の杖を
つかむ
つかまない

おめでとう!今からあなたは「起業家への道」を歩み始めました!
Startup2へ進んでください!

Startup.02 ここだけは押さえておきたい!中学生・高校生の起業

会社を立ち上げることは、未成年でもできます。
だけど、あなたの素敵な夢を実現するために「考えておきたいこと」がいくつかあります。
会社の作り方を知る前に「心の整理」をしましょう。

「最前線を行く経営者のための月刊誌」日経トップリーダーの北方雅人編集長が、あなたたちのためにアドバイスをくれました。
ちょっと耳が痛い言葉もありますが、覚えておくべき大事な言葉もたくさん出ますから、必ず読んでからStartup3「会社の作り方の流れ」に進んでくださいね。

Startup.03 覚えておこう!会社の作り方の流れ

さあ、この章では、いよいよ会社の作り方=登記までの流れです。
やる気満々のあなたは、今、こう思ってませんか?
「イチから全部自分でやってみたい!」と。

でも現実には、会社設立までの手続きは煩雑で書類の作成も難しいことから、行政書士司法書士など専門家に頼む人が多くいます。
またStartup2-Step4にも書いたように、資本金は1円からでもOKですが、手続きのためには、諸費用が合計で約30万円前後かかります。 
未成年のあなたには大きな金額ですよね。
そして不思議に思うかもしれませんが、専門家に頼んだ方が安く済むということも多いのです。
(頼む場合は、信頼できる専門家を探してくださいね)。

いきなりやる気をそぐようなことを言ったかもしれませんが、勉強に部活動、そして恋愛も…10代のみなさんは毎日忙しいですよね。
起業は、経験者や専門家に相談しながら、あせらず一歩ずつ着実に進みましょう。

それでも!
「イチから自分でやってみたい」というあなたの思いや、「会社の作り方の流れ」を知っておくことはとても大事です。
起業家なら知っておくべき言葉や、社会の仕組みの第一歩が沢山つまっているからです。

さあ、それでは「会社の作り方の流れ」、その扉を開けてください!

Startup.04 ラストステップ!最後の手続き

ついにあなたの会社ができましたね! でも、もう少しの手続きが残っています。
事業を始める前に届け出をしておかなければならない役所があるのです。

会社の規模や職種によって違いもありますが、絶対に行かなければならない役所が4つ。

税務署 ②都道府県の税事務所 ③市区町村役場 ④年金事務所

この4つの役所に届け出をしなければならない理由は、説明しなくても分かりますよね。 会社を作るということは、社会的責任を果たしていくということでもあるのです。
ここまで出来たら、本当の完了です。
10代で起業家になったあなた。思う存分、自分の力を、自分の会社で奮ってください!

「なりたい自分になる魔法の杖」を振るときは今です!

Step.01 「起業家への道」を歩む10代のあなたたちへ
~ここだけは押さえておきたい、中学生・高校生の起業~

会社を立ち上げることは、未成年でもできます。
しかし、あなたの素敵な夢を実現するために、ぜひ考えておきたいことがいくつかあります。会社を作る前に「心の整理」をしましょう。

STEP1 何のために社長になるのか

「社長になりたいから、社長になる」という人がいますね。
でも、起業家に憧れる気持ちは大切にしてほしいのですが、事業というのは「誰かの役に立って、その対価としてお金を受け取ること」です。
それは大きな会社でも小さな会社でも変わりません。

「世の中にあなたは何を提供するのか、提供できるのか。」
「提供する製品・サービスを喜んでくれるお客さんはどこにいるのか。」

そうしたことを曖昧なまま起業すると、ほとんどの場合、短期間で事業はダメになります。

「あなたは誰を、どのように喜ばせたいか。」

まずはそのことを、時間をかけて考えましょう。

STEP2 誰と一緒に事業をするのか

事業は一人でも始められます。
でも一人で始めても、事業が軌道に乗り出すと、仲間を集めて力を合わせることが必要になるでしょう。その時はきっと、「誰を仲間にするか」で悩むはずです。

学校に通いながら事業を成功させるには、生半可な気持ちではきっと難しい。
「遊びの延長で会社経営をしたい」という人や「小遣い稼ぎ」が目的の人などを仲間に入れてしまうと、“事業に一生懸命なあなたの思いとの差”からチームワークが取れず、せっかくのビジネスチャンスを逃してしまうばかりか、大切な友人関係が壊れてしまうこともあります。

「何のために事業をするのか。どんなことを成し遂げたいのか。」
そうした理念をしっかり共有できる人に仲間になってもらいましょう。

STEP3 個人事業か、会社を作る(法人化)か

一人で事業を始めるにせよ、仲間と一緒に事業を始めるにせよ、実は会社を作ることは必須ではありません。
会社を作らなくても「個人事業主」として事業はできるのです。
ただ、あなたには「将来、事業を大きくしていきたい」という夢がありますよね。
それならば、法人化=会社を作ったほうがいいのです。

会社を作るメリットとデメリットは次の通りです。

(1)会社を作るメリットは、社会の人たちからの信用が増すことです。

具体的には、取引してくれる会社やお客さんを増やしやすくなることや、銀行などから資金を借りやすく(融資を受けやすく)なることなどです。
この「社会からの信用」は、事業を成功させるためには一番必要なことです!

また事業が成功して、ある程度の売り上げ規模を超えると、会社組織になっていたほうが税金の額を抑えることができます。
また(あまり考えたくないことですが)もし事業が失敗しても、社長のあなたは最初に出した資金は返ってきませんが、それ以上の借金を背負わないようにすることもできるのです。

(2)一方のデメリットは、負担や支出が増えることです。
代表例は、会計処理税務申告などで事務仕事の負担が増すことです。
(難しい言葉が出始めましたね。あせらないで少しずつ覚えていきましょう!)

また、会社組織になると社会保険への加入が義務付けられているので、保険料支払う必要があります。でもそれによって、あなたの大事な社員の「社会保障を手厚くすること」、 つまり社員に安心して生活して働いてもらえることに繋がるんだと考えれば、社長のあなたにとっては、よろこばしいことですよね!

さあ、ここまで読んで「起業家になる心の整理」はできましたか?
難しいんだなぁ…と、ちょっと心配になっちゃっいましたか?
でも、「起業家になる」という大きな夢を持ったあなたのことですから、きっと「よし、がんばるぞ!」と胸が高ぶっているはずですよね! それでは続けますよ、会社設立に取り組みはじめたら大事な知識です!

STEP4 会社設立に必要なモノは

ここからは次の章、Startup4「会社の作り方の流れ」を読む前の大事な基礎知識と、今から準備を考えておくべきことをお話ししましょう。

(1)まずは会社を作るために必要な費用について。

会社の形態にはいくつかの種類がありますが、一般的なのは株式会社です。 ひと昔前には株式会社を作るには相当なお金がかかりましたが、今では資本金は1円以上であればOK!
役所(法務局)への会社設立の届け出(登記)が認められるまでも、2週間程度の短期間です。
(資本金とは、その会社が「どれだけの活動資金を用意してるか」を他の人に知らせるために用意するお金のことです。一般の人たちには、「その会社がどれだけ大きな会社か」を知る目安としても見られてますね。)

「資本金は1円で良いんだ!」これはうれしいですね。
ただし、会社を作るための手続きにはお金がかかります。

役所(公証役場や法務局)に会社を認めてもらう費用は最低でも約20万円。
その他もろもろの事務手続き費用を含めれば、約30万円は必要だと考えたほうがいいでしょう。

そして、未成年が発起人(会社設立時にお金を出す人=株主)になるためには、お父さんやお母さんなど保護者(親権者)の同意が必要になります。
親権者も発起人の一人に入ってもらうと、いろいろな手続きが進めやすくなります。

どうですか?
お小遣いを貯めていたり、ビジネスコンテストなどで賞金をもらった人でしたら、30万円を持っているかもしれません。でも現実的には、お父さんやお母さんなど、親権者から最初の資金を借りることが多いですよね。
ですから、あなたが最初にビジネスアイデアをプレゼン(説明)して、協力してもらう相手は、お父さんやお母さんなど身近な人かもしれませんね。
「誰かに自分の事業計画を理解&協力してもらうこと」は、起業家としての第一歩!
自分のやりたいプランをよく練って、熱意を持ってプレゼンしましょう!

(2)会社の憲法を決める
会社を役所に認めてもらう(登記する)ためには、まず「定款ていかん」を作ることが必要です。
(また難しい言葉が出てきましたね、がんばってください!)

定款とは「会社の憲法」と呼ばれ、「どんな事業をするか」「発起人は誰なのか」など、会社の根本を記した書類です。
初めての人は、まずはこの定款作成でくじけてしまうことが多いかもしれません。
10代のあなたがいきなり一人で作るのは難しいでしょうから、現実的にはお父さんお母さんや専門家の力を借りながらの作成になると思います。
少しずつでも、あせらず確実に作っていきましょう。
(もちろん手数料を払って、専門家に全て頼むという方法もあります。)

定款が出来上がったら、下記の流れで会社設立までの申請をします。

公証役場で定款の認証を受ける

資本金を銀行口座に入れる

法務局で登記の申請をして受理される

会社が成立


この流れは、次のStartup3「会社の作り方の流れ」でひとつずつ説明しますね。

STEP5 事業計画に夢を落とし込む

この章の最後に「会社ができたらやっておくべき大事なこと」をひとつお話しします。

事業を始めるにあたり、事業計画」を立てましょう。

事業計画とは、向こう1年間(お正月から始まる普通の1年間ではなく、その会社にとっての1年間のことで「年度」といいます)で、商品・サービスをどのように売り、それによって、売り上げや利益がどの程度になるかという計画のことです。
つまり、あなたの夢を具体的に書き起こしたものと言ってもいいでしょう。
売り上げや利益などは、しっかり数字で「〇〇円」と示すことが大切です。

事業計画書を作っておくと、計画を上回った理由、計画通りにいかなかった理由は何だったのかと振り返ることができるので、経営力がついて着実に事業を伸ばせます。

また、銀行など金融機関などから資金を借りるときや、中小企業庁などが実施する創業支援関連の補助金を受けるときにも事業計画書の提出を求められます。

事業計画書は、「あなたの夢の設計図」です。
おろそかにしがちな経営者も多いのですが、できるだけ早い段階で作って、それをもとに経営を進めていくことをお勧めします。

いかがでしたか?
ここまで、会社を作る前に考えておきたいことをお話してきました。
「あなたは誰を、どのように喜ばせたいか。」
きっと今、あなたの目には「起業家になった自分の姿」がハッキリと見えたと思います。
がんばってください!未来の大企業家の誕生を楽しみにしています!

日経トップリーダー編集長 北方雅人
ビジネスの最前線を進む経営者の声を聞こう!

日経トップリーダー(外部サイト)

Step.01 こわがっちゃダメ!複雑に見えるだけ!
~知っておこう!会社の作り方の流れ~

日本には「株式会社」や「合同会社」など4種類ありますが、今、起業を目指しているあなたが考えているのはたぶん株式会社だと思います。

最近では会社設立の手続き費用が安く、出資者(一緒に会社を作った仲間)への利益分配の自由度が高いことから合同会社を選ぶ起業家も増えています。
しかし、まだまだ社会的信用度が高くないことや、出資者同士で意見が合わないと経営方針が決められないなどのデメリットもあります。
「将来は事業を拡大したい」と大きな夢を持っているあなたには、多くの人からお金を集めて成長していける株式会社のほうが、より適していると言えそうです。

そこでここでは、「株式会社設立までの流れ」を大事なところだけ簡単に説明したいと思います。(細かい手順やサンプルは、行政手続きのホームページなどにたくさん載っているのでそちらを参照してくださいね。)

「簡単に」とはいっても、知らない言葉がたくさん出てくると思いますが、こわがらないでくださいね、複雑そうに見えるだけですから!
「経験者や専門家に頼む」という人でも知っておかなければならないことばかりですよ。
それでは行きましょう!

STEP1 最初の準備

(1)何をする会社か決めよう!
起業家になると決めたあなたなら、もうやりたいことも決まっているはずですよね。
もちろん、やりたいことは一つでなくてかまいません。いくつあってもOKです。
「ふるさとをPRする旅行会社を作る!」「海外から輸入した雑貨を販売する!」
「アルバイト情報を出すアプリを作る!」「うなぎを養殖して料理店を作る!」
なんでもかまいません。文字にすることが大事なのです。

どうしてはっきり文字にするのが大事なのか?
「起業の目的をはっきり自覚する」ことが一番なのは言うまでもありませんが、職種によっては、「旅行会社なら運輸局か都道府県」「人材派遣業なら労働局
「飲食店なら保健所」など、様々な役所の許認可が必要になってくるからです。
そして、あとで説明する定款作成のときに、もしやりたいことを書き忘れでもしたら、せっかく会社を作っても、その時点ではその事業で認可を得ることができないからです。
(定款をなおすことも出来ますが、お金も手間も大変なことになります。)

(2)誰と一緒にやるか決めよう!
あなた一人でも、もちろん起業はできます。
問題は仲間と一緒に起業しようと考えている場合です。
Startup2-Step2を読んだあなたからは、「仲の良い友達じゃなくて、共通の目的意識を持った仲間でないとダメなんだろ!」
とツッコミの声が聞こえてきそうですね。でも、理由はそれだけじゃないんです。

「誰がいくら出資するのか」 「誰が役員になるのか」 「誰が代表になるのか」

事業を進めるためには仲間同士で納得しあうのが必要ですが、さらに実は、こうしたことをはっきり決めておかないと、会社設立の手続きもできないんです。

その理由は、そう、またもや「定款」をはじめとした、会社の登記に必要な書類を作るためです。登記をするためには、「発起人は誰か」や「それぞれの出資額」などをこと細かに決めた書類を作っていかなければなりません。
あとで悩まないよう、仲間とよく話し合って決めておきましょう。

(3)資本金の額を決めよう!
資本金1円でも会社は作れます。
でもそれでは社会の信用を得られるのか、心もとないのが本当のところですよね。
だからといって(大人が会社を作るときには300万円が普通なんて言われますが)、10代のあなたがそんな背伸びをする必要も全然ないでしょう。

番組で取材している高校生起業家のみんなに聞くと、5~10万円の資本金で会社を作ったという人たちが多いです。
資本金は会社の規模が大きくなったら、あとで増やすことも出来ます。
あなたも無理のない金額で始めてくださいね。

ちなみに資本金は「使えないお金」ではなく、会社が設立したら事業活動費として使うことができますので、安心してください。

他にも決めておくことはたくさんありますが、最低限この(1)(2)(3)がしっかり決まっていないと、経験者や専門家に相談しても何も始まりません。よく考えて決めておきましょう!

STEP2 実印と会社印を作ろう

ふだん郵便物を受け取るときなどに使っている苗字だけの三文判と違って、仕事の契約書などで、お父さんやお母さんが大事そうに押している立派な印鑑を見たことがありますよね。そう、それが「実印」というものです。

実印は、あなたが住んでいる(住民票のある)市区町村の役所に届け出て、確かに「本人の印鑑」であることが確認された印鑑です。
そしてその証明として市区町村の役所に「印鑑証明書」を発行してもらうことができます。
会社を作るときには、この「実印」と「印鑑証明書」が必要になります。

そしてもうひとつ会社設立に必要になるのが、会社の名前を彫った「会社代表印」。
いわば会社の実印で、こちらは法務局に届け出て認証を受けた印鑑です。
この会社代表印のほかに、銀行との取り引きに使う「銀行印」と、領収書に押すときなどに使う「角印(一般に社判と呼ばれます)」がありますが、この2つは会社設立の際には使いませんので、ゆっくり考えてから作っても大丈夫です。

はんこ屋さんに行って「実印」や「会社代表印」を作ろうとすると、数万円もする高価なものを勧められることがありますが、もちろんそんな高価なものは必要ありません。
ただ長く大事に使うものですから、よく考えて愛着を持てるものを作りたいですね。

ところでこの番組のタイトルは「14歳からのスタートアップ」ですが、実は「実印」は15歳にならないと作れません。
(正確には市町村に認証を受理されない、つまり印鑑証明書を出してもらえません)。

ではなぜ「14歳からのスタートアップ」なのでしょうか?
お父さんやお母さんに、代わりに社長になってもらって会社を作ることもできます。
でも本当は「1年間じっくりとやりたいことを練ってから大きくジャンプしてほしい」
という願いからつけた番組タイトルなのです。

「起業家への道は、あせらず一歩ずつ!」
今14歳のあなたへ、番組からのお願いの言葉です。

STEP3 定款を作って認証してもらおう

さあ、いよいよ最大の難関、定款の作成です!

あなたの会社を社会に、つまり役所に認めてもらうためには(会社の登記)、まず「定款」を作ることが必要です。
定款とは「会社の憲法」と呼ばれ、「どんな事業をするか」「会社の名前(商号)はなにか」「発起人は誰か」「会社の本店はどこの市区町村にあるのか」など、Startup2-Step4でも書きましたが、初めての人は、この定款作成でくじけてしまうことが多いかもしれません。
過去に会社を設立したことのある経験者や専門家の力を借りながら、あせらずに少しずつ確実に作っていきましょう!
(もちろん手数料を払って、専門家に全て頼むという方法もあります)。

定款が出来上がったら、公証役場」で認証を受ける、つまりチェックして認めてもらうことで、定款は効力を持つことができます。
 
この定款認証には、公証役場の窓口から頼む「通常の認証」と「電子認証」の2つの方法があって、どちらを選ぶかによって費用が変わってきます。

  • ・通常の認証費用 約9万円(手数料約5万円+印紙税4万円)
  • ・電子認証費用  約5万円(手数料約5万円のみ。印紙税なし)

まだ10代のあなたにとって、この4万円の違いは大きいですよね。
でも電子認証の手続きはとても複雑なため、これだけを専門家に頼む人も多いようです。
ここでも詳しくは説明しませんが、もちろんあなたがやる気満々なら、公証役場のホームページなどで調べてみてくださいね。

先に述べたように、定款の作成はとても細かくて根気のいる作業ですが、多くの公証役場には相談窓口があって、初心者にも丁寧に教えてくれるようです。
ここさえ乗り越えれば、あとは比較的ジェットコースターです。
がんばってチャレンジしてください!

STEP4 銀行口座に資本金を振り込もう

(1)次は銀行口座に資本金を振り込みます。
出資金は、通常、発起人の銀行口座に入金します。
あなた一人の会社(発起人があなた一人だけの会社)を作るなら、自分の銀行口座に資本金を入金するのです。

(2) 振り込みがすんだら、預金通帳のコピーを取ります。
コピーを取るのは3ページです。

  • ① 通帳の表紙
  • ② 通帳を開いた1ページ目、発起人名と口座番号、銀行の支店名などが書いてあるページ
  • ③ さらにページを開いて、資本金の入金が記帳されているページ
このコピーは、このあと法務局に提出する書類のひとつになります。

(3)払込証明書を作成する
払込証明書」とは、発起人の銀行口座にお金が払い込まれたことを、会社の代表取締役が証明する書類です。
発起人も代表取締役もあなたなので、自分で自分を証明することになりますね。

なんだか変な感じがしますが、こうしたものを丁寧に作ることが会社設立にとって必要なことなのです。
将来、あなたが事業を始めて、他の会社と取り引きをするときにも、こうして二重三重の確認作業が必要なことがたくさんでてきますから、社会勉強のひとつと思って取り組んでくださいね。

STEP5 法務局に登記の申請

STEP4までで定款や印鑑証明書、預金通帳のコピーなど、必要な書類が用意できました。 このほかにも「発起人決議書」や「取締役就任承諾書」「CD-Rなど磁気コピー」など、作成・準備する書類はたくさんあるのですが、これらの書類は作成している段階では、役所などの承認が必要なものではないので説明は省略します。
経験者や専門家にひとつずつ相談して作成してください。

また、重要なことがひとつあります。
あなたはまだ未成年なので、お父さんやお母さんなど親権者の同意書も必要になりますから注意してください。

必要な書類の準備が全て整ったら、いよいよラストスパート!
「法務局」に登記の申請です!
これはもう、ここまでの苦労に比べたら簡単です。

法務局に行って、

  • ① 窓口で「書類に不備が無いか、心配なこと」を相談してざっとチェックしてもらい、
    (この相談は予約制になっているので、事前に予約方法を確かめておきましょう)
  • ② 15万円の収入印紙を買って貼り(法務局で買えます)
  • ③ 窓口に提出する
これだけで手続き終了です。

このあと、窓口に表示してある数日後の「完了予定日」までに、修正しろという連絡が来なければ、おめでとう!ついに、あなたの会社ができました!

法務局にもう一度行って、「会社の印鑑カード」を受け取りましょう。
その際に「印鑑証明書」と「会社の登記事項証明書登記簿謄本ともいいます)」を発行してもらうのも忘れずに!
このあとすぐ、税務署への届け出などで必要になります。

なお、会社成立日」は「登記を申請した日」になります。

ここまで会社の作り方を駆け足で説明してきました。
実際に申請書類を作りはじめてみたら、そのこと細かさに面食らうことでしょう。
でも若いあなたたちには、忙しくても、学んだり経験したりする時間がたっぷりあります。
あなたの熱意で、ひとつずつ乗り越えていってくださいね。
10代の起業家さんたち、大活躍してください!

司法書士 吉川和秀

コンテンツリスト

ページトップに戻る