映画という娯楽を支えているのは、俳優や監督といった映像制作者だけではありません。「映画館」そのものも大事な要素のひとつです。シネコンの効果もあって、この10年で全国に600以上のスクリーンが増えたそうです。ソニーのエンジニア、坪井美樹さん(33歳)は、映画館で使われるデジタルシネマプロジェクターの設計をしています。
彼女が担当しているのは、プロジェクター内部の温度を調節する「冷却システム」です。元々坪井さんは、まだ世の中にない商品を生み出す研究職として、10年先を見据えた技術の開発をしていました。しかし、会社の状況が変化していったこともあり、自分の研究したものが、商品化へつながりません。坪井さんは、徐々にジレンマを募らせていきました。そんな状況を変えるため、研究職では得られないものを求めて、2年前に異動したのが、今の部署です。初めて自分が設計したものが、商品として形になるところを見ることができた今の職場が楽しいという坪井さん。「いつかまた研究職に戻って、プロジェクターに限らず、女性の自分だからこそできる、女性に喜んでもらえる商品を開発したい。」そう話してくれました。
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