■マーケットウィナーズ( 3/13 放送 )

テーマ: 6年間のパフォーマンス 分散投資の光と影
ゲスト :
岡崎良介(ITCインベストメント・パートナーズ(株)取締役)


岡崎氏

マーケットウィナーズが始まって6年間、いったいマーケットはどうだったのか?
というのをここで1回振り返って見ましょう。
月足でスタートが1万2000円位ですね。
2004年4月からこの番組が始まりました。
その後、2005年の人民元の切り上げとか、それから郵政解散の時にグワッと上がって、そして2007年に入るともうサブプライム問題。
そこからはもう下げ一色で、2008年でリーマンショックですね。
その後、2009年になって3月に1万円にやっと回復と。
同じ時期のアメリカの株は、あまり激しくアップダウンしていませんが、だいたい形は同じですね。
こちらも2007年の高値からずっと下げ局面に入って2009年の3月に底を打って1万ドルの回復。
為替はスタートが104、5円というところでしょうか。
しばらくの間は世界的な資源高のブームに乗っていく形でドル高が進みましたね。
ドル高というより全面的な円安です。
123、4円位までいって、そこから先はこちらも強烈な円高。
大きな波が3回位きた形ですね。1番高い所は84円。ドバイショックの時ですね。



 

この6年間、色んなものが上がり色んなものが下がりました。
まとめてみるとまず株式から見て下さい。
6年間のパフォーマンス。全部円ベースです。
日本の投資家が平均的な中国株を買っていたら383%のリターン。
すごいですね、4.8倍。ブラジル株は3.6倍ですか。
インドで2倍ですね。日本は冴えないです、−24%。
アメリカが−15%というんですけども、円高でしたから。
ヨーロッパもユーロ安のせいですね。
その通貨ですが、ブラジル・レアルが強いです。
この1年の動きなんですけれどね。
あとオーストラリアドル。これは金利の部分が入っていませんから、オーストラリアドルの預金をしていたりとか、あるいは債券を買っている人はもう少しいいパフォーマンスですね。
下のほうに南アフリカ・ランドのパフォーマンスが悪いように書かれていますがこれも同じです。
南アフリカ・ランドも金利高いですからね。これは為替だけの動きです。
今度は日本株の細かい所。東証マザーズ、79%のマイナス。
突出していますね。2006年1月ライブドアショックで。
あの傷をついに癒すことは出来なかったという事ですね。
最後に商品と債券を見て下さい。
金のパフォーマンス。ちまたで言われている通り、これは円ベースですけれども、だいたい2倍以上、原油も2倍位ですね。
世界国債、これは金利の利息収入が入っていますから、やはり為替は円高なんだけれども利息を積み立てていくと6年で18%。
それと見逃せないのが日本の債券。10%、悪くはないですね。
という事で先ほどのタイトルにもありましたけれども色んなパフォーマンスを見て、さあ分散投資。
中国を買って、金を買って世界の債券を買って、そういう分散をしていれば凄くパフォーマンスが良かったに違いないというところなんですけれども、実際の分散投資はこんな感じです。



 

これはですね日本の年金。年金積立金管理運用独立行政法人という長い名前ですが、様は日本の国民厚生年金ですね。
こちらのGPIFと言われている法人が運用している世界最大の機関投資家なんですけれども、国内債券がおよそ3分の2ですね、国内株が12%、外国債券が10%、外国株が10%ですね。



 

さて、このパフォーマンスがこの6年どうだったかというのを調べてきました。
我々の年金のパフォーマンスは、2004年3月末までを100とすると7年の6月末で129まで。
おおかた3割の上昇がありましたが、そこからやはり株式の下落、円高。
こういった影響で2009年の3月末106ポイントまで落ちました。
そして直近、昨年の12月末で114、だいぶ戻してきたんですね。
分散投資の効果としてあったんですけれども数字で計るとこんな感じです。



 

年率2.6%、高いと見るか安いと見るかなんですけれども、いずれにしても分散投資の実力はあったと思います。



 

しかし、ここから問題なんですけれども、この2007年の6月末から2009年の3月末まで18%も下落していますから、分散投資の限界みたいなものを露呈させた2007年から2009年にかけての展開ですね。
ここから先ですね、今まで通り年率2.6%のスピードで戻るにしても高値更新には2014年の9月まであとまだ7年かかるという事ですよね。
やはり、こういう分散投資の始めるときの運、不運を左右してしまう。
これがやはり分散投資の限界だと思います。