■マーケットウィナーズ( 1/23 放送 )

テーマ: ユーロを追いかける円
ゲスト :
岡崎良介氏
(ITCインベストメント・パートナーズ(株)取締役)


岡崎氏: しばらくこの番組でも観察してなかったので、今日は「為替」についてお話してみたいと思います。
“ユーロを追いかける円”ということでわが国の通貨は比較的に為替市場の動きが遅いグループにあると思います。
まずユーロの最近の動きを見てみると、こちらは昨年、1月末のドバイショックのあたりにユーロのピーク。
上にいくとユーロ高、下にいくとユーロ安なんですが、ここの所ユーロは売られて、ドルが買われていく展開が続いています。
今度は週足で見てみます。
昨年の春先から秋口までユーロ高が進んで、その後ユーロ安がここ2カ月ばかり進んでいます。
月足だともっと大きな激しい動きです。
これはリーマンショックの前の08年4月あたりに1.6というポイントを2度ほどトライしてこれが超える事が出来なくて、リーマンショックの後、一挙に1.23台までユーロ安が進み、再びユーロ高が進みましたが、今回1.5で折り返して現在1.4という方向です。
さらにもっと長い目でこのユーロの動きを観察してみたいと思います。
10年の動きです。


    このように10年間、ほぼ01年から08年まで7年くらいユーロ高が進みましたがそこでリーマンショックという動きだったんですね。
今度はここで転換点を順番に見ていきたいと思います。


     00年の10月はナント0.8台でした。
それから04年の12月に1.38台で1回天井つけて、その後05年の11月にユーロ安。
そこから再び上昇が始まって、08年の4月まで上昇が続き、リーマンショックの後08年10月にユーロのボトムの1.23です。これがユーロの動きです。
今度は「ユーロのおしりを追いかけている」と私がみました円の動きを見てもらいましょう。


     円のここ10年の動き、こちらは先ほどのユーロとは逆で上にいくと円安、下にいくと円高です。
同じように転換点をプロットしてみましょう。


     02年1月はなんと135円という円安局面。
そのあと05年の1月に101円、この時は100円割れるんじゃないかと冷や冷やしていましたが、そこから切り返して07年の6月には124円。
ここからサブプライムローン問題等に本格的に火がつき、09年11月のドバイショックまでほぼ一直線に円高が進んで84円台という動きです。


     ではここでもう一度、先ほどのユーロの動きをおさらいしてみましょう。
皆さん転換点の所を覚えておいて下さい。5つあります。
00年10月、04年12月、05年11月、08年4月、08年10月。
00年10月、04年、05年、08年が2つということですが、それだけ覚えて今度は循環の画で、この動きを象徴的に見て見ましょう。


     先ほどのグラフと逆転して今度は上にいくとユーロ安。
下にいくとユーロ高という円と同じような動きをしていますが、こういう循環になっています。
今度は円の循環をイメージするとこういう循環です。


     先ほどお見せした転換点がそのまま乗っかっています。
さて、このユーロと円をこの循環図を重ねて見てみると、こんな画になります。


     どうですか、円が少しユーロの後、遅れて動いている様に見えませんか?
それぞれ円安のピーク、ユーロ安のピークのポイント。
それから円高のポイント、ユーロ高のポイントあたりが少しずつ右に円の方がずれているかなというとこなんですね。
この順序からいくと、この循環が今後も続くとすればそろそろ円は、円高のピークを打って円安の方向に転換してもおかしくないというのが今日のお話なんですよ。
もっとも、だいたい15%位がとりあえずの最初の目標ですから今回84円位からスタートしていますから98円とか、その辺が最初の目標でなかなか100円は難しいのかもしれませんけれど、それでも今の日本経済にはひと息つける水準かもしれませんね。