■マーケットウィナーズ( 1/16 放送 )

テーマ: QUICKコンセンサス月次変化
ゲスト :
鈴木一之氏
(マーケットアナリスト)
鈴木氏: クイックコンセンサス、先月の12月分の内容を見てみたいと思います。
これは、証券会社のアナリスト、日本中で活躍するアナリストが行いました業績の上方修正、下方修正を集積して数値化しているものです。
では論より証拠。さっそく見てまいりたいと思います。


     12月の動きになります、全体の数値として非常に特徴的なのは製造業の業績の数値が大きく変化した、+11ポイントの変化です。
上方修正銘柄が多くなったということですが、12月は特徴的なのはなんと言っても日銀の緊急的な緩和政策、そして、それに伴う円安への転換っていうのがありました。一方で非製造業というのはダウンする傾向にありまして、再び水面下に戻ってしまったという状況です。
結果トータルして、全産業ベースではあまり大きな変化はなかったということですが、製造業は直近ピークを更新する動きになっています


     グラフで見てみますと、製造業の変化がやはり際立っていますね。
微妙な変化ではございますが、非製造業が下向き、製造業が上向きという動きが12月は顕著になっています。


     デフレに厳しい非製造業ですね。業種別で見てみますと、こちらになります。
まず製造業ではいずれもかなりの変化になります。中でも目立つのが鉄鋼セッターの変化です。マイナスがずっと続いていて、いきなり+56。
それから、非鉄も目立ちますが、やはり食品は強いですね。
業績の上方修正が多いってことです。
それから、円安を好感して、電機のセクターがいったん落ちかけたものが、また浮上する。一方で自動車業界は、高い水準を維持しながら少しダウンする。
業績の上方修正が出尽くしますと、高い位置にありながらマイナスポイントになってしまう。


     製造業・素材の動きになりますが、0の水準を上回っておりまして、化学は引き続き強いのですが、遅ればせながら鉄鋼が12月は大きく切り返してきてます。


     それからもう1つ、製造業の加工組立では、輸送用機器と電機が、少し頭打ち傾向が強くなってきましたが、機械の浮上ぶりというものが目に付くところであります。
それから加工組立、いずれも0という高い位置にありまして、電機、機械の動きが非常に顕著です。


     そして一方、非製造業の動きなのですが、やはり厳しいデフレの状況が続いておりまして、相変らず水面下の業種が目立ちます。建設はずっとマイナスですね。
それから、目立つのは不動産、前回マイナスに落ち込みましてそのマイナス幅が拡がるという動きです。
同じく銀行もマイナス幅が拡がるという動きで、このあたりが目立ちます。


     グラフで見てみますと非製造業の対個人向けとあえて銘打ちましたが、水面上にあることはあるんですが、あまり高い位置ではない。


     それから対事業所向けサービス、特に銀行・不動産の下落が目立ちます。
銀行セクター、この増資のプレッシャーから大体一巡したように見えるんですが。
そのプレッシャーから、株価から業績を見てしまうアナリストもひょっとしたらセンチメントとして多いのかもしれません。
そして今月特に見てみたいと思った業種は、先ほどの電機と機械のセクターから銘柄をいくつかピックアップしてみました。
電機です。まずはほとんど電子部品株です。
日本電波工、水晶発信器のメーカーですが、週末にかけて大きく動きました。
それからヒロセ電機です。コネクターです。例えば東芝が新しいブルーレイディスクレコーダーを発売しますと、そのレコーダーと例えばパソコン、テレビと繋ぐコネクターが必要になりますよね。もちろん、ブルーレイディスクレコーダーの中にもパーツとパーツを繋ぐコネクターが使われますので、コネクターでは世界最王手のヒロセ電機は少し注目に値すべきかなと思いました。
同じく航空電子、こちらもコネクターの会社であります。
業界第2位の会社であります。そして日本CMK、これはコネクターやらコンデンサーやら電子部品を上にのせる基盤の会社であります。
電子部品が動く、製品が動けばCMKの手がけているこれに対する基盤も動いてくると思います。
それから、機械株では工作機械ですね。ツガミ、それから大手のアマダです。
ツガミと同様にじわじわと上昇しています。それから、工作機械では森精機、大阪の銘柄ですが、やはり工作機械の大手メーカーですね。
更にはベアリングの日本精工、工作機械メーカー、自動車向けが非常に強いので自動車向けが潤えば、ベアリングが非常に伸びます。
設備投資は動いてくるかもしれないという予兆がこのあたりにあるのかもしれません。
2009年、昨年の1年を通して、このストック調整、設備投資が盛り上がるかどうかが、散々問われたのですが、結局去年はまだその目が見られなかったのですが、年明けエレクトロニクス、機械株の動きが出始めてストック調整が少し好転してきているような動きも感じられようになりました。