■マーケットウィナーズ( 10/24 放送 )
テーマ:
シクリカル・景気敏感株から見た景気の現状
ゲスト :
鈴木一之氏
(マーケットアナリスト)
鈴木氏:
世界の景気が、再び大きく動き始めているように思います。
豪州準備銀行の利上げから、株式市場および世界のマーケットは景気敏感株の動きが活発化しているように見えます。
ここで再び、景気敏感株、シクリカル銘柄を振り返ってみたいと思います。
まずは、市況の動きからですね。トップバッターは半導体です。
今年の夏、および秋口は市況関連銘柄では、やはりなんといっても半導体の動きだったのではないかなと思うんですね。
今年の1月、5月の半導体チップの市況ですが、これを抜いた辺り、夏場以降どこまで行くのかと思ったら、ここにきて、9月の末から10月の末にかけてはほぼ垂直の上昇を遂げたわけです。
そして10月22日、ウィンドウズ7がいよいよ発売になったところで半導体市況はちょっと一服。この後年末にかけて上向きに行くのか、それとも材料一回出尽くして下に行くのかが非常に注目されるのですが、私は上向きではないかなと思います。
一回弾みがつくと半導体というのは2年間ぐらい上がり続けるところがありますので、関連銘柄はやはり安川電機。半導体製造装置の安川電機が今週もしっかりした動きですね。それから東京エレクトロン。選考して上がって今少しもたついているところです。それからシリコンウエハーのSUMCO。この辺り少しもたついていますが、この後の展開次第というところです。
そして今週最も大きな変化が出たのは非鉄市況なんですが、非鉄の銅なんですね。
この後にもう一つ動きがあるのですが、この8月以降の持ち合いレンジを今週ついに上に抜けてきたというのがロンドンの非鉄市況、特に銅の値動きです。
昨年の暮れに底入れして一環して上昇したというところでありますが、
もう一つニッケルです。これも一歩先行して今週少し強含みの動きが戻ってまいりました。
しかしなんといっても亜鉛です。
リーマンショックの水準を遥かに上に飛びぬけてさらに上向きの動きです。
亜鉛は、自動車の溶融亜鉛メッキ鋼板。自動車のボディに使われる鉄板の表面メッキの材料でありますので、そこが動いていますと、やはり自動車産業好調だなという印象が非常に強くなります。非鉄関連株ではなんといっても住友金属鉱山。金の値上がりでここまで評価されがちだったんですが、金ではなかなか住友金属鉱山の株価を動かすには至らないんですね。やはり銅、あるいはニッケルの動きが肝心であります。
もう1つ、東邦亜鉛。これも今しっかりしています。豪州の利上げから上昇ピッチが早くなりました。そして三井金属。今週は液晶の部材を作っている大手メーカーですので、業績の上方修正が出てまいりました。
それから海運市況にいきますと、最も戻りが鈍いと言われた海運市況だったんですが、今週に入って再び、僅かですが、上昇基調を取り戻しつつある。
やはり世界経済の上向き加減を少し反映させ始めたという動きですね。
海運株では商船三井、それから川崎汽船。足元V字型に戻りつつあるように見えるのですが、まだ他の銘柄に比べて出遅れ感が強くなっているように見えます。
そして最後に鉄鋼市況なんですが、これはちょっと弱いですね。
昨年のリーマンショックからちょっと遅れて、11月ぐらいから本格的に下がり始めて全然戻っていない。戻っていないどころか今週H形鋼はさらにもう1度下がり始めてしまったという動きです。中国の設備投資が非常に活発で、中国の過剰生産能力というものがちょっと疑問視され始めて、新日鉄、あるいはJFEホールディングス、来週決算発表を迎えますが、鉄鋼業界はまだ、厳しい状況が続くかなというところです。