■マーケットウィナーズ( 8/22 放送 )

テーマ: 株価上昇を、シクリカルセクターの動きから分析
ゲスト :
鈴木一之氏
(マーケットアナリスト)
鈴木氏: 今回は景気敏感株です。
中国をはじめ世界の景気、および日本の景気がまた、足元少し揺らいできたというときにどうしてもチェックしておきたいのが景気敏感株の動きですので、シクリカルセクターの動きを見てみたいと思います。


まずは、非鉄金属の動きです。三井金属です。グラフは水曜日のデータに基づいて作りました。赤い折れ線グラフはロンドン非鉄取引所の銅の動きです。
これと最も連動して動いているのが三井金属だったので合わせてみました。
日経平均の底入れに先駆けて、早めに底入れする形で銅の反騰があり、そこに連動して三井金属の株価も上昇しました。あまり今回、非鉄の動きに追いついていかない非鉄銘柄も随分見られたんですが、今回は液晶関連ということもあって三井金属は買い進まれてきたのですが、しかし今週に入ってから少し軟調な動きになっています。
裏側にある銅の値動きそのものが鍵を握ることになりますが、何といっても中国の需要が落ちるかどうかというのをマーケット全体が気にしているようですね。


鉄鋼では、現在最も強いJFEホールディングスですが、やはりこれも先週ぐらいから少し株価の頭打ちが見られます。鉄鋼業界の場合は、先ほどの非鉄とは違って、製品市況の上昇が伴っていないまま株価の上昇がずっと続いていたんですね。
今、足元で少し諸物価の上昇が出てきましたので、棒鋼、建築資材も上昇してきていますが、しかし、やはりどちらかというと需給関係、取引先のトヨタに対する納入価格が思ったより下がらなかったとか、工場稼働率が上がってきたという材料で株価の上昇がありましたので、少しここにきて陰りがでてきているなという印象ですね。


現在最も強い動きが半導体および電子部品のセクターに見られるんですが、エルピーダメモリです。赤い折れ線グラフがDRAMのチップの値動きそのものです。
これはさらに週末もう一段高値を更新して引けるという動きになっています。
5月の高値。ウィンドウズ7がマイクロソフトから10月に発売されるので、パソコンの買い控えが起こると見られていて、半導体の価格はちょっと頭打ちするだろうという見方が大勢でした。私もそう思っていました。しかし、その後全然止まることなく上に上昇している。ひょっとしたら新しい需要が持ち上がってきて、iPhoneに代表されるスマートフォンであったり、あるいはネットブックのような、クラウドコンピューティングに乗っ取ってネットブックにどんどん買い替えが起こるという、新しい半導体の需要が起こってシリコンサイクルが上向きになったのかなと私は捉えようかなと思っています。