■マーケットウィナーズ( 8/15 放送 )

テーマ: 決算も終了した新興市場の注目点
ゲスト :
中村孝也氏
((株)フィスコ プレイス 取締役)


中村氏: 新興市場の決算が終了しました。まずこの数字を見ていただきたいのですが、こちらは経常利益の東証1部と新興3市場の推移をまとめてきたものです。
実は従前からお伝えしている通り、あまり大きな変化はありません。
東証1部の方が2009年3月期の通期よりも第1四半期はさらに悪くなっている。
新興3市場の方は2009年3月期の通期で53.7%減から41.3%減ということで、非常に悪い数字ではあるんですけれども新興市場は良くなってきている。
東証1部はまだ悪くなっている。というのでほぼ予想通りの結果ということになります。


日経平均と東証マザーズ指数、どのようなパフォーマンスになっているのか見てみましょう。7月21日は決算が開始される前の数字なんですが、そこを100として指数化したものです。日経平均の方がアウトパフォームしているわけですね。
これは東証1部の決算が期待されていなかった分、想定よりも良かったという点が評価されたというのと、新興市場は東証1部よりも1週間ぐらい決算が遅いんですね。
ですので1週間の間は買い手控えということで東証1部との差が開いたというのが1つの要因なのかなという風に思っています。
今後の注目点としては、決算も通過しましたし、その数値も総体的に良かったので、新興市場は引き続き東証1部をかなりアウトパフォームする、総体的に良いんじゃないかなと思います。
そこで今回持ってきたのは、期初非常に景気が悪かったんですけれども、そこで立てられた保守的な予想が目立っていましたので、すでに今回の決算を経て業績の上ブレが期待できる銘柄いくつか散見されるんですね。今後はこのあたりに着目した銘柄選別というのが有効になってくるのではないかなという風に思ってスクリーニングをしてきました。


条件は2つです。第1四半期経常増益率が通期予想の伸びを上回る。
期中にちょっと成長が鈍化しても最初の伸びの勢いが強いものというのは業績達成できます。上ブレできますので、これが第1の条件です。
そして、第1四半期の経常利益が通期予想に対して30%以上達成しているというのが2つ目の条件です。第1四半期でかなり数字を積み上げていますので、今後鈍化しても業績上ブレになるだろうというような銘柄群を持ってきました。


これは通期業績予想に対する達成率の高さですね。3月決算企業の第1四半期ですから、この2つを見ていただきたいのですが、ほぼ第1四半期で完成してしまったというような銘柄です。
特にタイヨーエレックとヒューマンホールディングスという2社がずば抜けて良いということになります。タイヨーエレックはパチンコパチスロ機器の製造販売を手がけている会社なんですけれども、この会社はその機器の販売が非常に好調だったことと、前期まで業績が悪かったので適正数量の部材発注に努めたというのが利益をかなり押し上げた要因であると。しかも事前に、会社予想の達成はほぼ不可能だろうという見方がかなり多かったのでそれこそ第1四半期でこれだけの数字が出て、すごい驚きだという形になったわけですね。
もう1社ヒューマンホールディングスですが、この会社は教育だとか、人材派遣、介護事業などを手がけている会社なんですよね。引き続き人材派遣というのは厳しい状況なんですけれども、こちらも厳しかった教育事業で不採算事業の撤退だとか、不採算校舎の廃校・閉鎖を行った結果、利益が急激に好転したんです。
ですので2社とも悪かったところから良くなったという状況ではあるんですけれども、これが株価の大幅な上昇に繋がったということが言えると思います。