■マーケットウィナーズ( 6/27 放送 )
下の段にいってもらいたいんですけど、これは株式の派生商品、どういうものを持っていたかの残高なんですね。 まず一番左端のところを見てください。株式の店頭オプションを持っている。店頭取引、我々が普通、株式市場で売買しているものというのは証券取引所で取引されているものなんですけれども、店頭というのは、代表的な例は債権なんですけれども、相対で、あなたと私で取引するというものなんですね。これは取引所には数字は載ってこないんですよ。つまりベールに隠されているものです。 この店頭取引で買建てのプットオプションをこの保険会社は保有していました。147億9,600万というのは、平成19年度、去年の3月末の数字です。プットの買建てというのは、株が下がったときに株を売る権利を持っている。下がったときでなくてもいいんですが、株をある一定の値段で売る権利を保有している。その保険料なんですよ。1万円の売る権利を持っているならば、8,000円になろうが、7,000円になろうが1万円で株を売ることができるということです。でもそれには保険料を払わなければいけない、というわけです。今見たのが平成19年度の数値です。 そして、今年、平成20年度末の数字を見て下さい。同じくプットオプションの買建てを、この保険会社は4,000億円です。4,000億円ものプットオプションを持っていたんです。 先ほど、日本株の3月末の保有残3,000億円でした。おそらく平成20年度のどこかでこの会社は保有する株式全てに保険をかけたんですね。どんなに下がってもいいように全部にプットオプションをかけたんでしょう。プットオプションの保険料ですけれども、この4,000億円に対して216億3,100万円払ったんですね。4,000億円の額面に対して約5.4%の保険料を払ったんです。それが今度右のほうに13,422という数字がありますよね。 これはなにかというと、3月末のこの保険料の時価なんです。保険料が値下がりしているんです。216億円で買った保険料が3月末には134億円まで値下がりしました。 その結果4,000億円に対して保険料は3.4%に下がった。この結果保険料の評価損が、この保険会社では82億円も計上したんですね。いったいこの会社はいくらで日本株を売る権利を買ったんだろうと、そしてどうしてこんな風に保険料が下がってしまったんだろうという疑問を持たれたと思います。 そこで、今年の3月31日の日経平均株価を使ったオプション取引が、どんな風に実際の値段がついていたのかを確認してみたいと思います。