■マーケットウィナーズ( 6/20 放送 )

テーマ: 第12回銘柄ガチンコ勝負
ゲスト :
鈴木一之氏
(マーケットアナリスト)
鎌田伸一氏
(日経ラジオ社 情報制作局 記者)
山田勉氏
(カブドットコム証券(株)投資情報室長)
雲野氏: 3カ月前の日経平均の終値は09年3月19日時点で7,945円でした。 そして今週の終値が9,786円ということで3カ月間の騰落率は約23.2%の上昇となっております。


雲野氏: 第11回銘柄ガチンコ勝負は鈴木さんが31.3%。山田さんが40.4%。そして鎌田さんが11.4%のプラスということで勝者は山田さんでした!


山田氏: はっきり言いましてハイベータ戦略ですよね。ベータ値の高いもの、しかも業績の良いものということですが、一番下の住友不動産ですよね。鈴木さんも同じ銘柄を挙げておられましたけれど、これが圧倒的に大きかったですよね。


鈴木氏: 私は時代の波に助けられたような気がします。住友不動産を山田さんと同じく採用した結果、これが救ってくれたという形になりました。31.3%というのはおそらく自己ベストだと思います。でも勝てなかったということですね。


鎌田氏: わざわざ上がらない銘柄を選んでしまいました。読み間違いです。あまり良くない株式市場の前提の下でディフェンシブを多く組み込みました。 まったく基本線がなっていなかったということを次の勝負に活かしたいと思います。下に行くリスクを考えながら、あまり下がりそうにない銘柄を選んでまったく逆の方向にいってしまったという展開でしたね。


鎌田氏: 今回のガチンコ銘柄はこちらです。半導体ウエハーのSUMCO。化学メーカーのカネカ。産業機械メーカーのヒラノテクシード。電子部品メーカーの京セラ。電子部品商社の黒田電気。という5銘柄を選びました。


  この5銘柄の共通点は、日経会社情報をよく読もうということをキーワードに、その解説の中で太陽電池というフレーズのある会社を集めてみました。


  基本的にこれから先の3カ月はそんなに上値ないという前提の下で、太陽電池のテーマに沿ったような株がテーマ買いを集めて、3カ月後にもアウトパフォームするのではないかという考え方からこれらの銘柄を選びました。
日経会社情報にでている話ですと、太陽電池の増産ですとか、太陽電池を子会社で部材を作るとか、そういった記事が掲載されていますね。キーワードは日経会社情報の細かいところまでよく読もうということです。
SUMCOなんか見てみますと、新しい事業として太陽電池ウエハーの方に展開するということで、これらの環境エネルギー関連株を出さしていただいた次第です。業績のフィルターで株を選ぶというのはやりにくい時期だと思うんですよね。9月になってくるとクリスマス商戦が良くないという話も出てくるでしょうし。そこをテーマ買いでしのぐというような展開を考えました。リスクはとてもあります。


山田氏: 上2つが金融大型株です。下3つが中小型株ということになりますが、大型コンデンサーの指月。それからミマキ、いであ。この辺は低PBRですよね。PBRの水準訂正が起こるだろうという読みなんですが、


  今回の騰落率ランキングというのはものすごいんです。こんなのは5年か6年に1回しかなりません。一番上がったやつは6倍ですよ。2倍とか3倍とかがゴロゴロしているというわけなんですが、まとめてみるとこんな感じです。


  凄いパフォーマンスである。新興銘柄が復活している。しかも不動産が多い。こういった現象というのは相場の転換期に起こりがちなんです。


  赤線が日経平均株価ですが、大底を打って跳ね返る。そのポイントのところでどういうものが良く上がるかといいますと、はっきり言って銀行、証券、不動産といった株と、中小型株の値上がりが凄まじくなる。 ですからそれを援用すればこういうポートフォリオになるということですよね。
指月電機を見てみますと、大型コンデンサーのメーカーということで、足元人気づいています。第2のGSユアサかなんて話も出てきていますが、ハイブリットカーとか、建機とか、あるいはソーラー、風力、そういったところにここのコンデンサーが使われるということで、市場ももっと膨らんでいく期待から業績も変わってくるだろうという期待が集まっていますので、結構面白そうですね。


鈴木氏: もうご存知の銘柄ばかりです。上からJR東日本。それから通信教育のベネッセコーポレーション。そして富士フイルムHD。住友商事。そして最後は協和発酵キリンという5銘柄です。かなり分散投資を意識しました。


  基準となりましたのは、山田さんと同じように日経会社情報最新号の巻末の特集、ランキングであります。この中からフリーキャッシュフローが大きく増えたランキング。07年度、08年度ともにフリーキャッシュフローが黒字の会社。前々期赤字で、前期黒字という会社がかなりランキングの上の方にきてしまっているんですが、両方とも黒字でさらに大きく増やしている。かつPBRがそんなに割高ではない、比較的PBRが低い銘柄であります。


  例えばJR東日本のところを見てみますと、前々期も前期も黒字、かつ前期は前々期に比べて大きく膨らんでいる会社ですね。その下のイーアクセスは前々期が赤字なんですね。たくさん設備投資したということです。前期は金融危機で設備投資を控えた。だからフリーキャッシュフローは大きく増えたということになるんでしょうが、両方とも黒字という銘柄です。
この中で見るべきは、富士フイルムです。一貫して株価の上昇が現在も続いているという銘柄ですが、これは写真のフイルムではありません。今評価されているのは液晶変更フイルム。液晶パネルを作るときの変更フイルムでは、富士フイルムHDは世界シェア80%で世界bPの会社であります。その液晶薄型テレビが今後世界的にもう一度拡大し始めるという材料が1つ。そしてもう1つ、持ち株会社の傘下に、富山化学を買収しまして、新型インフルエンザのワクチンがここから出てくるんじゃないかなという期待値が非常に高まっているところなんですね。両方の面からこの富士フイルムHDに注目しております。