■マーケットウィナーズ( 4/18 放送 )

テーマ: 来週後半から本格化する決算発表と注目業種
ゲスト :
山田勉氏
(カブドットコム証券(株)投資情報室長)
山田氏: 09年3月期の実績と10年3月期の予想がこれから発表されるということなんですが、
結論から言うと今回も厳しい数字が出ます。これはほぼ間違いありません。
今回の決算発表は日本のマーケットのストレステストになると思われます。


  例によって棒グラフを作りました。
5月15日がピークで406社出てきます。ですからイメージ的には4月の末にかけて
ひと山。それからゴールデンウィーク明けから怒涛の週に入るということなんですが、
赤いところにつけていますのは4月29日にアメリカのGDPの発表。
それから5月20日に日本のGDPの発表。いずれも厳しいわけですよね。
ついでに言いますと日本のゴールデンウィーク期間、5月4日にはアメリカのストレステストの結果公表もあります。ですからそういう1カ月をこれから迎えるということになります。
みなさん身構えていますので、それほどの変動は結果的にないという風には思います。


  決算はどんなものが出るのかということなんですが、
こちらは日銀短観3月調査の2009年度計画の集計値ですね。
全産業ベースで売り上げは5%減少。経常利益で11%減。当期利益は33%増と
いうことですね。証券系のリサーチ期間は大体経常利益は2割ぐらいの減益と見る向きが多いんですが、それにしても当期利益は増えるということなんですよね。
つまり、09年3月期はたくさん特損落とします。株式の評価損も計上します。
ですから異常値が出ているわけですが、少なくとも経常ベースで減益でも、最終ベースでは増えるということで、一株利益はとりあえず増えるということですね。
製造業の当期利益は7,852%増ということですから大体80倍。
といいますのは09年3月期、前期が落ち込みすぎたんですよね。ですから80倍になるということなんですが、


  日経平均株価と日経平均の予想EPSの推移です。
赤線が日経平均でEPSが緑の線ということなんですが、予想EPSは足元51円になっているんですよ。1年前は900円ぐらいだったわけですよ。
1,000円近くまで行っていたものが50円まで落っこちてきた。
今回の業績悪化の痛烈さっていうのはまさにこれなんですよね。
例えば50円から80倍になったところで400円なんですよね。
見ていただきたいのは03年4月のとき、このときも異常値が出て55円まで落っこちたんですが、決算発表が終わればポコンと上がっていますよね。
今回もそんな感じでポコンと上がるのが観測できるんじゃないかなと思います。


  セクターで見ますと、まずは注目の輸出セクターということになります。
輸出セクターは今期も厳しいだろうということです。
注目の自動車、今期も経常赤字、最終も赤字ということですね。
電機もやっぱり最終は赤字ということで、やっぱり輸出セクターは結構厳しいです。
厳しい予想から少なくともスタートする。注目は、例えば自動車っていうのは
BRICs諸国で売り上げ戻ってきていますし、先進国でも助成金をつけて売り上げを回復させる策を続々とってるということで、どこまで持ち直せるか、押しなべて言うと
ワーストの予想から始まってコツコツとどれだけ悪さを少なくできるか、それが今年の見所だと思います。
シャープを見てみましょう。すでに亀山第2工場がフル操業。
台湾の液晶パネルメーカーもフル生産ということですので、明らかに変化の兆しは始まっているということですよね。


  続いてシクリカルセクターです。
すでに今週の値上がり上位にシクリカルセクターがズラッと並んだわけですが、
業績はと言いますとやはり厳しいということなんですが、シクリカルセクターの見所というのは、この業績よりもむしろ市況の方ですよね。銅市況が上がる。バルチックドライ指数が上がる。ニッケルの価格が上がる。そういったものに連れて相場も動きますので、是非ともそちらの方を注目していただきたいと思います。
ここでは鉄鋼セクターから大平洋金属を見てみましょう。
株価は大下がりの後、あっという間に駆け上がるということで非常に美しい上げ相場となっていますよね。


  最後に内需セクターです。
内需セクターの業績は今期はこう予想されているということで、凹みが小さいといいますか、堅調なんですよね。いずれも増益ないしは最終は増益だということです。
これから景気回復の初期に入っていくということでありますが、マーケットとしては、
マーケットの経験則というのがありまして、景気回復初期にどのセクターが有望かといいますと、業績をそっちのけで銀行、証券、不動産というのが株価的に先走りやすいと
いうことなんで、是非ともそういったところも注目していただきたいなという風に思います。