■マーケットウィナーズ( 9/20 放送 )

テーマ: 第9回銘柄ガチンコ勝負
ゲスト :
鈴木一之氏
(マーケットアナリスト)
鎌田伸一氏
(日経ラジオ社 情報制作局 記者)
雲野氏:






鈴木氏:
第8回銘柄ガチンコ勝負は騰落率およそ9%の差で、鈴木さんの勝利となりました!
ちなみにこの3カ月間、6月21日時点の日経平均の終値は、13,942円。
今週の終値が11,920円。マイナス14.5%の下落という状況でした。

マイナス14.5ということは、勝っている私ですら日経平均に勝てなかったということになりますね。


鈴木氏: 私の勝因は、こういうラインナップにしたところから全てはきているわけですね。
前回、7−9月の相場を予想する。年末にそろそろ意識が向くか
ら、2009年相場を先取りする動きになるのではないか2009年という年は過去2年間全然動きがなかったハイテク、電気株に焦点が当たるだろう、というので先取りのつもりで電機株をずらりと並べたという状況でした。これが勝因と言えば勝因なんですが、敗因と言えば敗因ですね。
くしくも上から2番目、日本電産が、金曜日の非常に大きなニュースだと思うんですけど、これを取り上げておりました。株価は6月の半ぐらいの時点でしたから、それからは大体一環して、下落基調で動いていたということになるわけですが、2009年にかけて動きが出るんじゃないかなと思います。


鎌田氏: このポートフォリオ5銘柄を選んだ背景としては、企業収益を見る上での円安メリットというものに注目したんですよね。円安メリットよりも世界景気の後退による需要不足への懸念、こちらが上回ったということで、コマツなどは9日に大幅高になっていたんです
が、それでも4割も下げているということで、このあたりの状況を見ながら、前の3カ月、こういう銘柄が下がったのかというよう
な、そういった指標的な意味合いがあるのかなという風に感じた次第でございます。
ここまで下げればこれから先の3カ月は、逆にこのポートフォリオというのは結構面白みがあるのかなという風に見ております。


鎌田氏: 一番上から、関電工、東京電力系列の電気工事会社です。
東京製鉄は電炉の大手メーカー。アマダは機械メーカーとして知られる銘柄です。
ケーヒンはホンダ系の自動車部品会社。吉本興業は、おなじみの芸能マネジメント会社です。これは何の共通点があるのかというと、財務面に注目して選んでみたわけです。


  PBRが1倍を割っている。そして現金・同等物が有利子負債を上回って財務面が良好な銘柄を集めました。
世界景気、不透明感が強いですよね。かなり業績の見通しについては、これから先、企業によっては下振れのリスクなどもあるようなことを考えながら、今企業側から出されている企業収益をあんまり信じすぎてもいけないなということを考えながら、バリュー面に注目してこれらの銘柄を挙げてみました。
少し投資家の心理の萎縮が解けてくれば、低PBR銘柄のかさ上げなども予想されるのかなと考えた次第です。


日経会社情報の財務面には、一株純資産が記載されていますね。


キャッシュフローの欄ですとかにもあります。一番下のところの現金・同等物というのが持っている現金の目安になります。
この真ん中にあるのがこの有利子負債で、東京製鉄の例ですけど、借金がゼロということで、こういった財務面の内容などが企業によって明らかになってくるというようなことを参考にしながら会社情報を活用してみたらいかがかなと思います。
業種を分散してリスクヘッジを図ったのはいつものことです。


鈴木氏: 一番上はご存知、鉄鋼の新日鉄。2番目は非鉄の古河機械金属。3番目は貴金属リサイクルの松田産業。4番目は鉄鋼商社の阪和興
業。そして5番目はご存知、海運の新和海運です。なにも学習していないと、いうことになりますね。またまた全員攻撃というパターンなんですが、


鎌田さんが財務。比較的防御的に行かれるのに対して、まったく正反対になってしまいましたが、こちらは収益です。景気敏感株、いわゆるシクリカルセクター、素材株で並べてみたという状況です。そういうチャンスが来ているのかなと短期的に思ったんですね。選択の基準はこちらの通りなんですが、通期予想を上方修正した企業、後で詳しくお伝えしますが、2番目に素材産業に絞り込むと、まさに分散しない、一銘柄を買っているようなものですね。素材が来なかったときは潔く兜を脱ぎます。
そして変化率が2ケタ以上ということです。


これは何を隠そう日経会社情報、最新号の巻末に付いております。業績上方修正銘柄の一覧から選びました。
阪和興、新和海運、松田産業と、たくさんの銘柄がリストアップされているわけですが、中でも変化率が2ケタにおよぶ銘柄で、かつ、素材産業に特化した銘柄選定というものを今回はあえて、ごくごく短期的なリバウンドかもしれませんが、それを狙うということに注意を向けてみました。