■マーケットウィナーズ( 7/26 放送 )

テーマ: ベージュブックの示す米景気の中身は?
ゲスト :
岡崎良介氏
(TAKMAキャピタル(株)運用担当取締役CIO)

岡崎氏: レポートと言いますと、どうしても数字ばっかりとか、グラフがあって、あまり面白くないものと思われがちなんですが、アメリカの地区連銀レポートっていうのは、結構面白い記事がありまして、アメリカの地図を見てみましょう。


広い国土の中でいっぱい連銀があるんですけれども、今回紹介するエピソードは、丸が付いている7つの連銀がちょっと面白いことを書いているので、それを順番にご紹介しましょう。まず西の方からサンフランシスコ連銀のレポートです。


サンフランシスコ連銀はこんなことを言っています。自動車ディーラーが、スポーツ多目的車(SUV)やピック・アップトラックの下取りを嫌がっていると。
買い替えのときにこれを売って新しいのを買い替えるわけですけども、売れないんですよ。なぜかというと燃費が高いからなんです。燃費の悪い車を売って燃費のいい車に買い替えたいんですけど、その下取りはしないよなんていう面白いことをレポートしています。それからもう一つ、担当地区にハワイがあるんですけども、観光客が減っているらしいです。
今度はもう少し中部の方に入っていきますが、ミネアポリス地区。風車向けのタービン需要が増加していると。これは珍しい記事です。
もう少し南にありますカンザスシティとか、ダラス地区、テキサス州ですね。
この辺のところのレポートではこんな記事がありました。
天然ガス、原油などの鉱床探査が始まっていると。もっと掘ろうじゃないかと。
もともとたくさん石油が採れたところですからね。蓋が閉まっているのかもしれませんけどね。蓋を開けたらきっとまた出てくるでしょう。


それでは今度は東の方にいきます。クリーブランド。色んな物資が動くところなんですが、ここでは金融不安です。コミュニティー、地域銀行ですね。信用金庫みたいなものですけど、ここへお金が動いていると。大手の銀行から資金が移動している。
今度はバージニア州のリッチモンドというところなんですけれども、こちらでは日本でもこういう動きあるんですけど、ガソリン券が配布されています。
面白かったのが、近場の旅行をする人が増えていますよと。ここはバージニア州なので、 山岳リゾートが多いらしいで あと、リッチモンド以外の地域でも、モンタナとかロッキー山脈なんかが人気で、海外よりも国内旅行というそういう時期に入ったみたいですね。


それでは最後に本丸にいきます。ニューヨークは果たしてどうなっているのか。
世界の金融の中心地、ニューヨークのレポートは、まずブロードウェイ、ミュージカルですよ。劇場売り上げは前年比3%から4%プラスと堅調です。
さらにマンハッタンのホテルは9割お客さんが入っていて、尚且つ値段は6%アップしているという非常に景気がいいんですね。
ところが一方で、その下見てください。新規のホテルの開発計画がちょっと行き詰っているんです。金融不安のせいでファイナンスがうまくいかない。
それともう一つ、ミッドタウン、ダウンタウンの商業用オフィスの空室率は上がっていると。ミックスしています。景気のいい部分と悪い部分が混在しているのが今のアメリカ経済です。でも金融不安が解決できると少しずついい方向に向かうんじゃないかなと思います。ベージュブックはエピソード集が面白いんですよ。そこにちょっとした兆しがあって、それが次のベージュブックでどんな風に膨らんでるか、あるいは減っているか、それで先読みしているんですね。