■マーケットウィナーズ( 6/14 放送 )
テーマ:
ブラックマンデーの再来はあるか?
ゲスト :
岡崎良介氏
(TAKMAキャピタル(株)運用担当取締役CIO)
岡崎氏:
1987年に株価が大暴落、あのときのことを連想して、少しコメントがチラホラ出始めたのが先週今週の動きだったんですけれども、確かに大暴落怖い話なんですが、こういうときだからこそもう一度検証してみようと、悪い話はしっかり見ておく必要があると。特に暗いニュースは細かく見る必要があるので、こんなのを持ってきました。
ブラックマンデーと同じような構造が見え隠れしていると、本当にそうなのかどうか確かめてみようというのが今回のワンポイントです。悪いところは目を瞑らずにしっかり見ようということなんですけれども、まず、当時の構造と今とですね、金利を上げるかもしれないということが87年を彷彿とさせるんですが、それ以上に1987年の投資環境をいくつか挙げておくとこういう特徴がありました。原油の高騰、アメリカがこのときもドル安を懸念し始めました。アメリカが金利を引き上げました。それからヨーロッパも金利を上げるぞという観測があって、長期金利が急上昇して、アメリカ株が大暴落と。そして今回はどうかというと非常に似てますね。ではブラックマンデーが来るのかという風にみんな想像するんですが、チャートを見て下さい。まずは原油から。
確かに、87年も10ドルから22ドルまで倍以上になったんですね。今年もそうですね。08年、07年に対して倍以上になっていると。
次に為替を見てみましょう。
為替は、この年、87年の2月にルーブル合意というのがあって、ここでドル安が懸念されたんですね。その後介入とかがあって4月27日の140円割れから6月10日にかけて戻って、その後アメリカが金利を引き上げて頑張っていたんですが、その後ブラックマンデーでいっきに下げると。これが為替の動きです。
今年の為替の動きはこんな感じです。
なんか似ていませんか?似たような形にするために私が少しいじったんですが、いずれにしても為替もドル安が懸念されてるというところは似ていると。
一番肝心の、株価の動きを思い出してもらいたいと思います。アメリカ株の動き、 SP500はこんな風に動きました。
春先、4月に安値をつけてから8月に向けて2割ぐらい上がったんですね。
このときインフレ懸念をもろともせずに上がったんですが、そこから10月に入って、 10月の12日の週だったと思うんですけども、下落します。ただよく見ると、こんな風に下がりました。
1回目のストップロスが10月14日に入ったんです。私は昨日のことのように覚えていますけれども、そしてその後、本格的な売り物が10月19日に出たんですね。
ここです。このとき見てほしいのがストップロス(2)と書きました。春先の安値を切ったところで強烈な先物の売りが出て、大暴落をしたというのがブラックマンデーです。
安値を切ったので、もう全部損失を確定しよう、あるいは利益を確定していこうという意味なんですね。これが集中豪雨のように出たのがブラックマンデー10月19日月曜日の出来事でした。さて、今度はこの動きと、今年のアメリカ株の動きを重ねてみましょう。
今年も春先、3月10日に安値を付けた後、ここまで15%ぐらい上がったのが、また下がってきたんですね。なんとなく動きが似ているのが気になるところです。
肝心なところは安値を切るかどうかです。まず、ストップロスの動きでいくつか細かいのがありますが、一番重要なところは、今年の場合3月10日の1,273ポイントを切るかどうかだと思います。これが当時の現実であります。しかし、もう一つ忘れてならないのが、最後の最後引き金を引いたのが、87年は長期金利だったということです。これを見て下さい。
これはアメリカの10年もの国債の利回り1987年の動きです。
7%からなんと10%まで3%も上がったんですよ。途中にアメリカの政策金利の引き上げで、10月14日から10%をずっと超えたんですよ。そしてついに辛抱しきれずにブラックマンデーが発生したという状況です。今アメリカの金利は4%まで乗せてきましたが、10%までいきませんから、当時と今とでは随分レベルが違います。似たような構図ですけど、ここが違うところです。