■マーケットウィナーズ( 6/7 放送 )
テーマ:
なかなか動きの見られない新興市場の背景と銘柄選択
ゲスト :
中村孝也氏
((株)フィスコ シニアアナリスト)
中村氏:
新興市場ほとんど動かなくなってしまったなという印象は受けるんですけれども、今回はそのあたりを分析していきたいなという風に思います。
まず見ていただきたいのが、投資主体別売買動向です。
ジャスダックと東証マザーズを合算した数値です。3月2日の放送でご紹介させていただいたんですが、新興市場の信託銀行経由の売買動向です。この中に年金資金の買いが含まれるという売買動向ですね。しばらくは買い越しが続いていたんですが、ここにきて売り越しが目立ってきています。ちょっと最新の数値入れられてないんですけれども、最新の数値も売り越しというような形になっています。
基本的に中小型株で運用していますので、中小型株には東証2部等も入ります。もしかしたら新興市場からそちらのほうに資金を移して中小型全体で運用しているのかもしれないですね。
そして、もう一つ、4月19日の放送でご紹介させていただいたんですが、信用売り残が増加した時期があったわけですよね。ポコッと売り残が急に増加している時期があったんですが、この時期に今後それによる買い戻しですね。売ったら買い戻さなくてはいけませんので、買戻し期待があるんではないかという風にご紹介させていただきました。
その後、東証マザーズ指数は2割程度上昇したんですが、その買戻しも終わってしまったような感じのチャートになっていますよね。さらに、もうちょっとネガティブなニュースをご紹介させていただきたいと思うんですが、
新興市場の決算動向なんですが、前年の第1四半期は16%増益で非常にいい数字なんですが、8%増益、1%増益、仕舞いにはマイナス6%減益と、いうような形になってしまっていて、さらに08年9月の中間期予想は16%減と、さらに減益幅が拡大してしまっているわけですね。ただ、新興市場下がらないんですね。
ここがポイントだと思うので、月ごとの上昇率が50%を超えた銘柄の数をカウントしてきてみたんですね。
4月と5月に急騰する銘柄が多くなってきているのが見てとれると思います。
東証マザーズ指数の騰落率が決して2月と比べて高いというわけではないんですが、なぜか銘柄数が上がってきていると。
4月と5月は東証マザーズ指数が横ばい推移となった時期と一致しているわけですね。
指数は動いていませんけれども、個別銘柄では大きく動くというような状況が観測されていたと。実は悪材料というのはある程度織り込まれていた可能性はあるのかなという風に思いますね。全体は横ばい推移でも、個別銘柄の選別さえ誤らなければ利益を獲得できるような相場であったということですね。5月の36銘柄中ですね、26銘柄は利益の急加速ですとか、黒字転換ですとか、そういうような状況が観測されていました。
騰落率50%、そういうような期待をされると困ってしまうんですけど、こちらの銘柄群は全て新興市場の銘柄になっています。
東証1部を含めた全ての銘柄で算出はできるんですが、今回は新興市場の銘柄に限って持ってきました。ファンダメンタルズの点数とテクニカルの点数、こちらで点数付けしているんですね。ファンダメンタルズは利益の急激な増加ですとか、財務の内容ですね。あとROAの変化率等も考慮しています。
テクニカルはトレンド重視ですね。トレンドが出ていれば高い点数を付けるというような形で持ってきました。1位は木徳神糧というところなんですが、大手の米卸しです。
食料というテーマだけではなくて、実はファンダメンタルズの点数100点ですから、利益も急増しているわけですね。そしてフルヤ金属を見ていただきますと、レアメタルを加工している会社なんですが、商品市況の上昇だけでなく、こちらもまた利益が急増している様子を見てとれます。株価は高値圏突入というような形ですね。そして最後にエレコムという会社ですね。こちらはパソコン周辺機器の大手です。先ほどの2社と違ってテーマというテーマはないんですが、こちらも利益が急増していると。
類似企業でアイオーデータという会社、パソコン周辺機器であるんですけども、こちらも株価は堅調に推移していますので、なにか業界に変化が起こった可能性があるのかなというような気がしますね。