■マーケットウィナーズ( 5/24 放送 )

テーマ: 「08年3月期決算の総括と
そこから浮かび上がってきた今後の期待銘柄」
ゲスト :
山田勉 氏
(カブドットコム証券 マーケットアナリスト)
山田氏 : 今回の決算は5月15日に集中しすぎましたよね。08年の3月期、前期につきましては第3四半期の発表のときも申しましたように、それ以上に第4四半期はブレーキを踏んでしまったので、前期の経常増益率はたった3%だったと。09年3月期、今期になりますと6%弱の減益ということでいよいよ7期ぶりの減益時代ということですね。3重苦ですよね。円高、それから燃料高、さらにアメリカの景気後退ということでその3重苦を被ってしまったのでさすがに企業サイドの利益予想も超保守的になったということですよね。


  これは好調セクターと足を引っ張るセクターで分けてみました。 今回の決算を一言で言えばなんだと言えば、好調セクターの卸売り、平たく言いますと 商社。今回の決算は商社が唯一の勝者であると。石油が上がる、鉄鉱石が上がる、穀物が上がる、そんな中でブイブイ言わしてるのは商社だけだということなんですよね。 その他見てみますとその他金融と建設っていうのは前期ガクンと落ち込んだ分がちょこっと戻るというレベルですし、その他製品というのはズバリ任天堂今期も25%増益ということで相変わらずなんですが。
異彩を放っているのは電気ですね。他のハイテク、輸出株っていうのはやっぱり円高がきついということで弱いんですが、電気に関しましては2%の増益ということです。ソニーとか、松下とか、構造改革が進んでなんとかっていうことでそれなりに手堅い数字がでているということです。
それから足を引っ張るセクターですね。足を引っ張るセクターっていうのは輸送用機器、鉄鋼、医薬品、これ前期の稼ぎ頭なんですよね。
前期の稼ぎ頭が揃って2割の減益予想ということです。トヨタであるいは新日鉄で3割ぐらいの減益を見込んでいますので、数字がでっかいですから全体の足をどうしても引っ張ってしまうということです。その下、石油とか非鉄とか、この辺も資源高騰が悪影響ということでめちゃめちゃ堅めの数字になっているということですよね。

岡崎氏: ちょっとひねくれた見方かも知れませんが、これだけはっきりと駄目ですマイナスですっていうのと、大丈夫ですっていうのと分かれると逆に足を引っ張る側の方がかえって意外といいんじゃないかなとか、そんな風にも見えてくるんですけどね。
ガソリンが高いんだったら電気自動車でいいじゃないですか、頑張りましょうよっていう気持ちで見たいですね。
山田氏: つい自動車業界と鉄鋼業界の鋼材の値上げ交渉みたいのがどうやらこの3割値上げで 決着か、あるいは造船業界との交渉が4割値上げで決着か、みたいな話が出ていますのでちょっと鉄鋼セクターっていうのはこんなに減益にならないんじゃないのっていう見方が今強くなってきていますね。
岡崎氏: 要するに今の流れが反転すればこの歯車は変わるわけですから、そういうリスクっていうのも考えながら投資というのは考えなくてはだめですよね。
山田氏: 今回の決算ていうのは難しいので、1年先のことなんて分からないわけですよね。
原油価格いくらや、為替はいくらや、分からない中で第1四半期なんぼ、第2四半期なんぼ、ちゃんと四半期決算を1年中見極めていかないといけないという年になりそうですよね。


  これは経常利益で100億円以上の比較的大型のもので、尚且つ今期の増益率が10%というものを、日経会社情報の数字に対して今回の決算発表がどれぐらい上振れしたかっていう乖離率でランキングにしてあります。
一番上ですと、38って書いてあったのが110と出してきて189上振れてると。前期では212%増益という風に見てもらいたいんですが、ここでザーッと見渡しますと、この辺は前期落ち込んだ分が多少戻るというタイプのやつが結構多いんですが、GSユアサが2位にいて、中央電工が5位にいる。
GSユアサって言いますと三菱自動車と電気自動車用のバッテリーを作っていますし、中央電工といいますとハイブリット車向けの水素吸蔵合金というあたりですね。
この辺は時代を先読みしているんだと思いますね。GSバッテリーですよね。
バッテリーだけに上がりやすいと(笑)
ようやく鉛の価格を製品価格に転嫁できるようになって、バッテリーメーカー、古河もそうですし新神戸もそうですし、持ち直したと。持ち直した上にこれからは、ハイブリット電気自動車の未来が待っているということですから非常に人気付きやすいということなんですね。それからさらに下を見ていきますとコナミ、日立ソフト、カプコン、この辺にITソフトウェアゲーム、そういったタイプのやつが出ていますがここでは日立ソフトを見てみましょうか。ここ3年ぐらい割安だ割安だって言われ続けて株価上がらなかったんですが、やっぱり前期ぐらいから明らかに業績が改善し始めて、今期も増益だということですので、これからもいけるだろうという感じですね。


  こちらは変わりまして小型株ということで、経常利益20億以上100億円未満で同じようにスクリーニングしたものがこんな感じです。
ここではUSJ、ユニバーサルスタジオジャパンを見てみましょう。
新興市場不人気な中ででも値を保っていた数少ない銘柄の一つなんですが、 やっぱりジリジリ下値切り上げ型できているということです。
もう一つぐらい見てみましょう。
やっぱりパソコン周辺機器の関連が多いんですよね。エルコム、メルコ、それからワコム、ワコムを見てみましょうか。
決算発表が出ましてポコーンと上がってるんですよね。小型株の感じですと決算発表を見ての水準訂正というのは非常にこのパターンが多いということですよね。
鈴木氏: 銘柄の顔ぶれが随分変わったなっていう印象ですね。
以前ですと素材セクターばっかりだったのが、やっぱりまだ多いんですが、そのウェートが減ってきて、製造業の役割がどんどん大きくなってきているように感じました。
岡崎氏: ポジティブ、ネガティブでいくとやっぱりネガティブが3に対してポジティブ1ぐらいの割合ですよね。これが2対2ぐらいになってくると変わってくるんですけどね。