■マーケットウィナーズ( 4/5 放送 )
テーマ:
「鉱工業生産指数の続報に見る、景気回復の兆し」
ゲスト :
鈴木一之 氏
(マーケットアナリスト)
鈴木氏 :
鉱工業生産指数が発表になりました。2月分の鉱工業生産指数が出て、その数字を、先週に続いて同じようなグラフを見ていただきたいと思います。
次が電子部品です。半導体も含めた電子部品・デバイスです。先週はこれが悪かったと見られていたのが、下げ止まってきたということをお伝えしたんですが、ところが月曜日発表分で、もう一段下に来てしまった、というのが現実です。悪かったのは、在庫がピョコっと増えていた為に、引き算で表される出荷在庫バランスは下向きになってしまった。というところであります。
次は鉄鋼です。これが昨年の2007年の半ばぐらいから急激に落ち込んできていたわけだったんですが、それが株価に現れていたように思うんですが、今回発表された分で逆に急浮上しているという状況が明らかになりました。これは電子部品とは逆に出荷の部分が非常に伸びてきたという状況ですね。海外からの引き合いが相変わらず強いということの表れだと思います。
そしてそれらを全部トータルした日本経済全般を表しています鉱工業生産のバランスですね。これはご覧のように緑の折れ線で見ますと徐々に徐々に上向きの度合いを高めていっているという風に見ることができると思うんです。
意外とこの景気拡大、2002年の景気拡大から3回目の踊り場があると言われていて、3月から政府や、日銀は少しずつ景気の見通しを下方修正してきたところではあるんですが、しかし、発表された数字通りに解釈すると、上向きの傾向が今出始めているというところでありますね。
数字に忠実であるならば、日経平均1万3,000円回復の根底はここら辺にあるんじゃないかなという風に判断できます。
岡崎氏 :
この文字を見てください。金額調整と数量調整という言葉なんですけれども、先ほど人件費を抑制しているといいましたが、こういうのは金額調整なんですよ。コストを削減しましょうと。何とか利益を捻出しなきゃいけませんから、販売価格を上げていこうと。今少しずつ物価が上がっていますよね。企業にとってはいいことです。そして人件費を下げる。ですが、もしも在庫が増えていってしまうと、生産を落とさないといけない。これ数量調整なんですよ。
思うに私は、日経平均11,691円、3月17日まで下げる過程においては、人々は日本の株、数量調整まで企業は向かうんじゃないかと。相当景気が悪くなるんじゃないかと。こまで予想して相当の悲観が入ったんじゃないかと思うんですが、実際にはまだそこまでは至っていないと。金額調整で済んでいると。その結果今少しずつ戻しているというところだと思うんですね。