■マーケットウィナーズ( 3/15 放送 )
テーマ:
「株式投資の本質とは何かを考え直し、投資の王道に立ち返る。」
ゲスト :
山田勉 氏
(カブドットコム証券(株) マーケットアナリスト)
山田氏:
足元、この5年間ぐらいの相場を振り返ってみますと、こんな感じになります。
いろんな投資テクニックがブームになっては消えていきました。03年に底打ち以降は、 メガバンク株が儲かったと、株式分割は儲かるですとか、ネット株、新興株、 またIPO神話なんていうのもありましたよね。公募を貰えば倍になるなんて言いましたけど、だんだんそうではなくなってきた。そして、イベント投資もあり、アノマリー。
本当振り返ってみると小手先の技術ばっかり、何かないか、何かないかってやり続けてきた5年、もう無くなったよと。どれも使えなくなったなと。そんな思いで投資家の方も大分行き詰っている方が多いんじゃないかなと思うんですが、そこで、そもそも株式投資っていったい何なのっていうのをお見せしようと思います。
たとえばキヤノンという銘柄がありますが、キヤノンの14年間のEPSの推移と期末の株価の推移を載せてあります。棒グラフが利益が伸びている推移、それから折れ線 グラフの方が株価が伸びている推移。極めてハーモニーがいいといいますか、すごい調和的ですよね。
利益が伸びるから、株価が上がってくる。株式投資の基本というのはそこにあるということをこの時期に、こういう局面ですから是非とももう一度思い出していただきたいし、我々も当たり前のことだから言わないですよね。だけどこれがベースなんだということを是非見直していただきたいなと思うわけです。つまり利益を継続的に上げていける会社っていうのは当然強い企業ですよね。強い企業には当然強い理由があるということです。
足元本当に難しい局面ですよね。特にかつて日本が金融システム不安でガタッピシ言ってたような状況が欧米で起こっているということです。
まずこちらの方からご覧ください。
S&P500種の前回の調整局面ですね。9.11テロがあって、それから03年以降戻っていったわけですけど、現在の足取りっていうのがこのときに瓜二つなんです。
あの時と同様に今回もソフトランディングに成功するのであれば、夏場以降どうにか出戻っていくと。つまり今の相場の最大のかく乱要因というのはアメリカの金融システム不安なもんですから、日本というのは後数カ月、アメリカからのストレステストを受け続ける。だからどちらかというと足元やりにくいんですよね。やりにくいからこそ、この時期ならではの本物のいい銘柄を買うというのが趣旨ですね。
PERは足元日経平均ベースで13倍ぐらい、30年ぐらい無かったぐらいの安い水準なんですが、 来期減益になるかもしれないからそのPERの13倍が割安かどうかわからないという意見が多いので、 今日はBPS(一株当たり純資産)、PBRで見ていただきたいんですが、PBRで1.3倍がピンクの線。灰色が1.5倍の線。 2倍が青の線ということなんですが、日経平均足元1.5倍を割り込んで1.44ぐらいの水準まできたと、いうことなんですが、 これはやっぱり02年、03年にかけての日経平均が10,000円を割って8,000円割れまで突っ込んでいった局面以来の割安水準まできてしまったということですよね。
ですから今回仮に1.3倍ぐらいまでいくとすると大体11,500円ぐらいということなんですが、この足元まさにちゃぶ台返しが起こってるわけなんですね。
今まで順調に上がってきたのがひっくり返されてしまった。
ひっくり返されはしたんですが、あの02年、03年と違って日本にはサブプライム問題は無いわけです。確かに一部の金融機関は引っかかっている部分はあるんですが、 それが金融システムに激震を引き起こすかというと全然関係がないと。まさに02年03年と同じような割安な水準でいい株が買えてしまう。そういう局面が今だと思います。 是非確認していただきたいのが、我々も通ってきた道だと。金融システム不安、不良債権問題、私たちが先に経験してきたことだということがこのグラフなんですが、
是非確認していただきたいのが、我々も通ってきた道だと。金融システム不安、不良債権問題、私たちが先に経験してきたことだということがこのグラフなんですが、89年12月末を100とした日経平均株価。それからファナック、 トヨタの株価の推移を載せてあります。一番下が日経平均なんですが、星印があるわけです。 一番左側ですと95年のところ、為替が80円を割ったところですよね。 やっぱりファナックもトヨタも引きずられるんですが、こうやって見ると何もなかったかのように、 その後97年、98年。金融機関がバタバタ潰れたときにやっぱり相場の激震でファナックもトヨタも引きずられるんですが、やっぱり何もなかったかのように、それからその次になると01年、9.11テロですね。その瞬間は下がるんですが、関係ないわけですよ。それから03年のまさに金融システム不安の絶頂期でも、やっぱり引きずられるんだけど、ファナックにしても、トヨタにしても、実はエピソードに過ぎなかったと。
ですから、今回のサブプライムショックも関係ない優良企業にとってはエピソードに 過ぎなくなる。だったらどうなの?っていうところですよね。