■マーケットウィナーズ( 2/16 放送 )
テーマ:
「第3四半期決算の中から、好業績を発表した銘柄」
ゲスト :
山田 勉 氏
(カブドットコム証券(株) マーケットアナリスト)
山田氏:
今回の決算は3カ月前の中間決算とはちょっと違ってちょっと嫌な決算だったなという感じなんですが、まとめてみました。
まず業種別に何が良くて何が悪くなったのかというやつですね。
ピンクの方の上方修正業種というのは、まず鉱業、鉱業というのは原油高メリットの方ですよね。そして輸送用機器。トヨタをはじめ自動車はまだがんばっていると。
海運は相変わらず好調ですし、決算数値の固いのが薬品なんですが、この辺りは軒並み上方修正してきたと。一方下方修正業種は電力ガス、その次の電機というのは電気機器の電気、ハイテクの電機です。原油高が痛撃したのが電力ガス。それから円高が痛撃したのが電気機器。さらに原油高が痛撃した化学、鉄鋼なんかも下方修正したと。
ざっくりいってこんなところですね。
業種ごとでだいぶ良いもの悪いものがくっきりと分かれだしているということですよね。
さらに今回の決算で失望が大きかったのがこちらになります。
過去いわゆる四半期決算というものは期初、第1四半期、第2四半期、第3四半期、 期末と、期を追うごとに通期の増益率っていうのが高まっていく、尻上がりの神話って いうのがあったんですよ。 例えばこちらでは05年、06年、07年、年度で重ねてあります。 05年、06年は上がっているんですが、07年は今回初めて上がらなかったんです。 今までの路線でいくと上がるはずなのに、今回下がってしまったということで、ちょっと業績に対する見方が厳しくなってきたということになりますね。
さらにこちらになります。これは日経平均株価と日経平均のEPSの増減を載せてあるわけなんですが、赤線が日経平均株価ですね。この4年ぐらいEPSが増えるから株価もずっと上がってきたというトレンドを描いてきたんですが、株価の方すでに去年の夏から下がり始めて3割程度下がっているわけですが、それを追いかけるような形でEPSの方も減り始めてしまったということです。3カ月前には日経平均のEPSって大体950〜960円あったのが、足元890円ぐらいということで7〜8%減ってきたんですよね。ですからこの株安をなんとか追認するのはやめてくれよというような祈りが、今マーケットの中で充満しているということになりますね。
全体がグシャっと下がった後ですので業績に良いものっていうのはやっぱりお買い得だろうと考えていいと思うんですよ。
まず07年度の通期予想を上方修正した銘柄リストですね。
経常利益で100億円以上のものを修正率でランキングしてあります。
修正率っていうのは、従来の予想に対して今回の予想を引き上げた修正率の上位ランキングということです。
例えば1番上の日産車体なんかですと250億円予想だったのが345億と出してきて38%上振れたという風に理解していただきたいんですが、やっぱり海運株とか、電気硝子とか、三菱自動車とか入っていますが、ここでは三菱重工を見てみましょう。 底堅い展開ということですよね。このところガスタービンにしましてもいろいろどんどん材料を出してきてますので、楽しみな1社かなとは思います。続きまして上方修正はしなかったんだけども第3四半期までの進ちょく率が良いものランキングっていうものを作ってみました。
これは第3四半期までの経常利益が通期予想に対して何%までいったかというような意味です。ですから1番上なんかですと第3四半期ですでに89%達成してるよという意味にとっていただきたいんですが、例によりまして決算の固い銘柄がどんどん並んできているわけです。去年作ったリストと同じような顔ぶれがこの豊田合成です。
それから富士機械製造、三菱電機、豊田織機といったところです。
ここでは三菱電機を見てみましょうか。明らかに出遅れているなと、先ほど見たシャープとえらい違うなという感じですよね。ですからこういうバリューも利いてて業績もいいというようなやつは結構この先も魅力的かなと思われます。
さらにその上ランキングはこちら12位から1位です。
JALを筆頭にズラッと並んでいます。ここで去年と同じ常連さんはといいますとグローリーですね。 秋口からずっと下げっぱなしでほとんど半値になってしまったということなんですが、半値になる前に株価めちゃくちゃ上がってたんですけど、それでもいわれなき下げをずっと続けてきて足元反転歩調に入りつつあるといった感じですよね。こういった銘柄に見直し買いが入っていくんではないかなという風には思います。
例えばアメリカの10−12月期のGDPはプラスの0.6でエラい落ち込んだと。 ところが日本のGDPは3.7かよと。錯綜しているんですよね。統計ごとの誤差もでかいですので、ひと月ひと月の経済指標とかも見ていかないと本当にわからないと余ってる業種っていうのは相変わらず儲け続けるでしょうし、外し始めている業種っていうのはずっと外し続けるでしょうから、この辺り見極めていかないとなんとも言えないっていうのが正直なところですね。