■マーケットウィナーズ( 2/2 放送 )
テーマ: 「 第3四半期決算序盤 」
ゲスト:
鈴木一之 氏
(マーケットアナリスト)
山田勉 氏
(カブドットコム証券(株)マーケットアナリスト)
山田氏:
まず今回の決算なんですが、注目点はこんなところです。
3カ月前の中間決算のときは業績はいいよということでさほど心配は要らなかったんですが、今回の第3四半期の決算発表っていうのは、ちょっと緊張感を持って見てもらいたいということが1点ですね。その理由はやはり1番の原油高。3カ月前から10ドル程原油は上がってます。円高は5円ほど円高になっています。サブプライム損が拡大していますので金融株の評価損は大きくなっていると。そして建築不況で住宅関連はあいかわらずダメですし。5番目ですね、アメリカの景気減速。アメリカの10−12月 期のGDPが0.6%だということを受けまして、ややハイテクを中心に影響が出てきそうだということですね。それから6番目に国内の景況感悪化によって体力のない中小企業などに影響がかなり出てきそうだと。これが今回の決算発表のアゲンスト要因ですね。
岡崎氏:
株価の動きを見ているとその内の1番と2番はかなり織り込まれたんじゃないかなという気がするんですけどね。
山田氏:
更なる円高があるのかどうか、そこにかかっていると思いますよね。
結局株価が3割ほど下がりましたが、我々の心の支えというのはまだ企業の業績は好調である。だから割安であると言えるんですが、その足元の企業業績が揺らいできたということであれば株安が正当化されてしまう。いうことで結構緊張感を持たないといけないということですね。
鈴木氏:
一言で言うと山田さんの言う通りです。
かなり減益企業が増えてきたなという印象がありますね。
特に小型株に減益の銘柄が目立ちます。
これは年明け以降決算を発表した銘柄を全て決算月ごとにランキングしたものです。
これはまず12カ月決算ものです。キヤノングループが多くなるんですが、キヤノンは9年連続、9期連続で最高益更新を発表したその日に大きく売られてしまった。
これは1月31日のことなんですけれども。キヤノンがどんなに9年連続最高益を出しても やはり伸び率が物足りないと売られてしまう。
山田氏:
あと前期の数字がやや未達だったということですね。
鈴木氏:
次は2月/8月の決算です。もうピークを超えて2週間ぐらい過ぎましたが、 今年に入って2月8月の小売関連株が多いんですが、こうして見ると良品計画、 ファミリーマートが9カ月決算で7%ぐらいの増益をキープしている。
株価はさほど大きな反応は出していないんですが、マーケット全体の激しい下げから比べれば比較的株価はしっかりしたほうだなと思います。 そして今回なんと言っても目玉はこちらです。
3月/9月の9カ月決算です。水曜日までに発表した分をランキングしたものであります。もちろん任天堂は上のほうに当然きますが、ただ気がかりなのは日立建機やコマツのように、良い決算を出しても大きく売られてしまう銘柄が今回非常に目立つのがまずあります。上から3番目の日本郵船、これもようやく少し足元定まってきたかなというところです。
もう1つあえて見ておきたいのがプロミスなんですね。360%の増益っていうのは異常値に近い、普通だったらフィルターから無視されてしまう数字なんですが、やはり今回2年連続大幅減益、特に前期は大幅赤字を計上した会社が9カ月決算で最終損益が黒字に転換、経常も黒字に転換してきた。これによってプロミスの決算発表で株価は大きく反応しましたので、ノンバンク全体、特に消費者金融株は底入れ反転の動きが少しずつ鮮明化してきているという傾向があります。
決算良いのに売られている銘柄も確かに存在しますし、決算あまりにもよくて株価が 一時的に反応してるのもある感じがしますが、肝心なのはランキング15位まで作ってきましたが、本当にいいのは16位以下、ランキングの上のほうに出てこなかった30位、50位辺りの20%増益ぐらいの会社にいいのが潜んでいたりするんですね。