■マーケットウィナーズ(1/19放送)

テーマ:「新興市場の現在の水準と今後の投資戦略」

ゲスト:中村孝也氏
((株)フィスコ シニアアナリスト)


中村氏: 新興市場非常に厳しい状況を余儀なくされているんですが、こういう時にこそ、どういうところで下げ止まるのかというのを考えてみたいと思います。
今回はPERとPBRを使って見ていきたいなという風に思います。


 

これは日経JASDAQ平均の月足ですね。そこにPERとPBRをプロットしてみました。02年12月というのはITバブル崩壊後安値を付けた月なんですね。
こちらの予想PERとPBRを見ていただけますか。まずPERなんですが、16.3倍。対して現在どこまで下がってきたかといいますと16倍なわけですね。予想PERから考えるとほぼ下値に到達したとも判断できるというような状況であると。
ただ、業績先行き懸念が強まって、予想PERが信用できないというようなことになれば、やはりPBRを下値の目処としてもう一段考える必要が出てくるわけですね。
そしてPBRを基準に見ると2002年の大底からは、これを当てはめてみると25%程度の下値余地が出てくるということですね。日経JASDAQ平均で考えれば現在1,500円半ばのところが1,150円というようなところまでが試算されるということなんですね。
ただ予想PERが当てにならないのかというと、現段階、今発表されている業績の段階においては当てにならない状況ではないという風にも考えられるわけですね



 

これは新興3市場の経常増益率なんですけれども、見ていただきたいのは07年9月中間期の数値は17%の経常増益ということになります。そして08年3月期通期の予想は14%増益なんですね。中間期までの数値は通期の伸び率っていうのを上回っている。今の段階では、業績下方修正懸念が非常に台頭するような状況にはないということなんですね。
1つだけ気になる点があるんですね。07年6月第1四半期の数字26%増益なんですけども、そこから中間期17%増益までちょっと利益の成長が鈍化してきているわけですね。さらに利益成長が鈍化するようであれば、残念ながら下方修正懸念というのが台頭してきます。
そうすると色々考えなきゃいけないところが出てきますので、2月に発表される第3四半期の数字というのはしっかりと見といていただきたいなという風に思います。

現状のスタンスは買い下がりというのを考えているんですね。
繰り返しになりますが、予想PERで見れば下値は近いというようなことになりますけども、その一方で収益懸念が台頭すればPBRの水準まで落ちてしまうと。
どちらか一方にベットするんじゃなくて、買い下がりでどちらにも対応できるような形にしておいたほうが良いのかなという風に考えているんですね。
もし、PER水準で下げ止まるということは、そのまま上がってしまうわけですね。
そうなると、「あれ、買えない」ということになってしまいます。
ただ、今全額買ってしまって、下に行ってしまったらどうなるのかと。
そうなると鈴木さんが日ごろおっしゃっている「幅で買う」「レンジで買う」
というのが1つの方法として考えられるということですね。

岡崎: ゾーンで買うとかですね、色んな言い方ありますけども、分散ですね。
鈴木:

ピンポイントで当てにいって外れると、精神的なショックが大きいんですよ。
だから最初から2回に分けて買おう、3回に分けて買おうと思っていると、別にナンピン買いではなく、最初から分けて買おうと思っているのとちょっと違うんですよね。

岡崎:

何よりも、業績の変化によってPERの数値が動いてしまいますから、業績の確認には数カ月かかりますから、時間を2点ぐらい分けて、株価のリスクをやはり2回ぐらい見てそこで入っていくのがいいんじゃないかなと思いますね。

中村: PBRを基準にするんだったらどんどん下がってくるわけですから、しかも業績が悪くなるということですから、好業績銘柄に資金をシフトさせるっていうのも1つポイントとして挙げられると思います。


  これに当てはまるというようなものを年初選んできたんですが、
今回解説したいのが2銘柄程です。
まずネットプライスです。こちらは非常に業績が好転してきているのと、アメリカのeベイとの提携というのが1つ材料視される銘柄です。
もう1つ、バックスですね。ドコモの携帯が動き始めているということになれば、営業支援を行なっているバックスグループが恩恵を受ける可能性はありますよね。